どうでもいいこと

気になったことを 気になったときに 長文で

【崩壊スターレイル】鏡流の人物像とその人間関係をMBTIで考えてみる

人間模様が複雑で面白い、崩壊スターレイル「雲上の五騎士」の面々のパーソナリティや関係性を心理学的視点から見てみたいと思う。

タイプ論はいろいろあるが、分りやすく、すっかり浸透したと思われるMBTIを使いたいと思う。

以下の前提をご理解のうえ、あくまでも遊びとして楽しめる方だけお遊びに付き合っていただければ幸いである。

景元、刃、飲月(丹楓)についてはすでにやってみた。

 

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──が、飲月(丹楓)を上げてから

千の星を巡る紀行PV「仙舟通艦・五龍遠徒」

 

 

ショートアニメ「玄黄」

 

2種の動画が公開された。

ちょっと……おや? と思うところがある。

 

君、なぜそんな露出が増えたんだ?

 

てっきり丹恒-飲月Ver.は丹楓のころの衣装かと思っていたのに、丹楓はきっちり着込んでいたのである。

あの衣装はどこから出てきたのか謎だ。

いったい誰の趣味なんだ。まさか丹恒、お前、実は……

冗談だ。

 

しかし、なぜ丹楓が自身の罪を彼にとっては来世である丹恒に背負わせようとしているのかが腑に落ちない。元はと言えば丹楓のせいであって、丹恒が責められる謂れはないはずである。

白い羽織を着た龍尊面の御仁が丹楓でなく過去のいつかの飲月……もしくは、飲月の集合意識体だったら納得だが、キャストにしっかり丹楓って書いてあるのだ。

丹楓なのかよ……

あれは、罪の意識を刷り込まれて育った丹恒主観の妄想ってことでいいんだろうか。

そうでないと、いろいろおかしいと思うが。

 

まあ、なのが可愛かったからいいか。なのが可愛かったからいい。

 

 

 

このページに書いてあることの前提【重要】

書いている人はアカデミックな心理学はかじったが、MBTIの専門ではない。そのため、MBTIの理解に関し、大元であるユングのタイプ論を使っている。しかし、大してユングのタイプ論も勉強していない。

つまり、MBTIとかユングとかなんとか言っているが、種々ある心理学の理論を薄っぺらくたくさん使っている眉唾ものであり、ただの遊びに過ぎない。

 

丹恒-飲月が実装されるとまたいろいろ考え直してしまいそうなので、実装前までの情報でのお遊びとして上げておく。

 

 

 

鏡流の人物像

鏡流に見られる性質

・厳格
・封建的
・伝統的
・剣技に優れる
・五感が敏感
・はっきりした物言い
・煽りが上手

 

彦卿の同行クエストの際に、以下のような発言が見られる。

「年長者を待たせるなど、失礼だ」

「剣を出して功がないなど、帝弓の司命の神意を冒涜するのと同じ」

このあたりから、その土地の文化に根差した伝統的、封建的価値観を持っているものと思われる。さらに剣首という地位にあることから、飛びぬけて剣が上手いので当然優位機能に体感覚を有しているものと思われる。

それらから、16類型ならISTJかESTJかと思う。

 

外向(E)と内向(I)は判断する材料が少ない。

ISTJならば心理機能がSi・Te・Fi・Ne

ESTJならば心理機能がTe・Si・Ne・Fi

である。

 

キャラカードによると、「『神』を斬り殺す力を手に入れるため、彼女は異なる道を進むことを選んだ」ということだったので、これまで自分が信じてきた主要な価値観を全て捨てたという風に見える。

伝統的価値観を持つ人間がそのような変化を遂げるのは、容易ではない。Ne(外向直感)を活用した結果かと思う。

また、唯一はっきり彼女について言及している景元が「最後まで親しいとは言えない間柄だった」と言っている。

一般的にはESTJの方がINTPと思われる景元とは噛み合いにくい。

 

彦卿への煽り方が発破をかけるという風でE(外向)っぽい。独断と偏見だが、内向性が高い人間は結果的に無自覚に煽ってしまうだけで、上手に煽れない気がする。

 

なのでESTJとする。

 

鏡流の人格を形成する背景

・剣首
・長命種(たぶん)

 

剣首という地位が軍内においてどういうものかはっきり分からないし、雲上の五騎士もどのような立ち位置なのかも分からない。

元帥と将軍が存在しているのは確かなので、まあそれぞれ将官のようなものなのだろう。剣首で中将とかだろうか。他の四人よりも一段高そうなので、その分背負っている責任も重そうである。ESTJならぴったりだ。

未だ経緯が明かされていないまま、刃へのちょっとアレな稽古が断片的に出ていて、その印象が強いせいか怖い女性の印象が浸透しているような気がするが、ESTJで雲上の五騎士のなかでも年長者っぽいことを加えると、けっこうママみが強いと思う。

特に刃に関してはカフカに奪われる前の初代ママと考えていいし、景元にとってはママというかパパのような存在だと思う。

 

 

鏡流(ESTJ)-景元(INTP)の関係性と起こっていそうなこと

景元の項で詳しく書いた。

 

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弟子といっても、途中で鏡流は景元の剣技のセンスの無さに「あ、こりゃだめだ」と思ったと思う。人並み以上にはできても、景元は体を動かすことにはあまり適正がない。ゲーム内で性能がいまひとつと言われているのも仕方ない。

景元に武で鳴らす将軍でなく、知をもって羅浮を守る将軍になることを考えさせたのは鏡流かもしれないと思う。

「剣はセンスがないからそこそこでいい、それよりその才能を生かしなさい」などと、はっきり言っていそう。

あと、いつもうつらうつらしていないでシャキッとしなさいとか、もう少し野心を持ちなさい、などなど手厳しい言葉で世話を焼いていそう。

景元が鏡流のことを「最後まで親しいとは言えない間柄だった」と言っているとおり、鏡流からしても景元は何もかもが違っていて、全くつかみどころのない弟子だったと思う。

それでも、母親……というよりは日本社会のおける価値観では父親のようにして景元を庇護し、厳しく育てたと思う。

 

 

鏡流(ESTJ)-刃(ISTP)の関係性と起こっていそうなこと

刃の項で詳しく書いた。

 

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昔あったスポ根もの指導者と選手、みたいな関係になりやすい。そのままである。

情報が増えてきてもここの解釈は変わらない。

刃ちゃんの鏡流への言いようはアレであるが、少なからず信頼はあると思う。

種々の事実がそれを証明していると思う。

きっと鏡流の方にも支離剣にまつわるモーションか、エピソードがあると期待している。

鏡流が苛烈な稽古を行うに至った経緯が未だ明らかになっておらず、鏡流にとってもやむを得ないものだったのではないかと思うが、そんな諸々を抜いても刃は景元と違って素質のある良い弟子だったと思う。

 

 

鏡流(ESTJ)-飲月/丹楓(INFJ)の関係性と起こっていそうなこと

飲月(丹楓)の項で書いた。

 

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書いたが、情報が増えるにつれて疑問が増えてきたところがある。

冒頭でも書いたが、千の星を巡る紀行PV「仙舟通艦・五龍遠徒」とショートアニメ「玄黄」の2つの動画で謎が深まっている。

丹恒-飲月の衣装が彼独自のものであったことを茶化したが、これ、本当に自分の推論(仮定)に疑問を投げかける情報が入っていた。

丹恒-飲月は全体的に蓮がモチーフなのだが、丹楓の衣装は鶴なのである。

鶴も蓮も「長命」を象徴するものである。つまり、歴代の飲月は長命を象徴する何らかのモチーフの衣装を着ていた、ということだ。亀モチーフもいたかもしれない(ダサい)

自分は歴代の飲月が皆「蓮」、もしくは「睡蓮」モチーフの衣装を着用していたのだと思っていた。まさかあの衣装が丹恒-飲月独自のものだとは思っていなかったのである。

全体的に「月」モチーフの鏡流が右腕にぽつんと睡蓮をつけているのである。

丹楓ですらなく、丹恒のモチーフを身に着けていることになるが……

それとも飲月の攻撃はみんな蓮が出ちゃうのか……? 服は鶴でも?

 

丹楓、丹恒-飲月、鏡流のあたりは考えるだけ無駄な気がしてきた。

だいたい、重要そうな役割っぽい白珠ちゃん(ようやく名前が判明した)の情報が今の時点でも全くないのである。

これきっと、壮大な後出しじゃんけんのパターンだと思われる。

 

 

雲上の五騎士内での鏡流の立ち位置はこんな感じ

どう考えても、厳格で頼りになるパパ。

刃や飲月(丹楓)にとっては、融通が利かないが頼もしい上司かもしれない。

「はあ……仕方ないな」と思いながら、従っていそう。

 

これでいったら、景元、飲月(丹楓)、刃と鏡流の四人はなんだかすごくバランスが悪い。

景元と飲月(丹楓)が強烈で、刃は静かな緩衝材にしかならないのであべこべな感じがする。

そう思っていたら、動画見た感じ白珠(狐族の女性)がムードメーカーっぽかった。快活で酒好きそうでもあった。刃ちゃんの表情にまで注意を払っていたし、ESFJかESFPっぽい。

鏡流がいちばん親しかったのは白珠のような気がする。

というか、この組み合わせでいったら潤滑油をひとりで担っていたのが白珠じゃないだろうか。

この四人だけだと陰の気が強いというか……有体にいうと「暗い」感じがする。

 

 

おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは

MBTIの教科書的には飲月(丹楓)INFJとあると思う。

自分は理想論のように思う。なぜなら、夫婦とそのパーソナリティの研究によれば、現実の夫婦は正反対夫婦よりも似たもの同士夫婦の方が遥かに多いのだ。

性格特性で共通する項目が少ないと、関係が浅いうちは違和感や反発が主にある。それを乗り越えればその違いが互いに有益であることに気づけるが、現実はそこまで関係を深められないのではないかと思う。

似たもの同士の方が最初から違和感なく付き合え、だから親しくなれるのではないだろうか。

鏡流が親しくなれそうなのは、景元、飲月(丹楓)、刃の3人の中なら刃。

新たにUPされた動画を見るに白珠だと思う。

 

 

 

 

なんとなく……なんとなく、だが、

丹恒、飲月(丹楓)周りはちょっと設定が雑なのかもしれないなと、思ってきた。

 

丹恒の主題ってアイデンティティの模索と確立だと思うのだ。

飲月(丹楓)は、自分ではどうしようもないものの象徴なので、現実だと家庭環境とか、親とかかもしれない。

こう考えると、今まさにアイデンティティの模索というまっただ中にある若い人には丹恒という存在はすごく刺さると思う。それだけで十分価値のある魅力的なキャラクターだろう。

細かい設定などナンセンスかもしれん。

 

中年で、しかも論理優勢の自分は感情などそう揺さぶられないので、けっこうショートアニメの内容には違和感があった。

その直前に公開された、千の星を巡る紀行PV「仙舟通艦・五龍遠徒」では丹楓や丹恒の在り方を暗に肯定しているような内容で矛盾があるように見える。

丹楓はこれまでの仙舟、持明族の在り方としてはイレギュラーな存在になってしまったが、それこそが龍の「不朽」の真理に近づいたのかもしれないという内容だと思う。

 

それなのにその最前線を走る丹恒が、転換点になる丹楓を否定するのか……。

そこは統合しないとだめじゃないのか。

 

というか、そもそも飲月君は建木を鱗淵境で封印することを勝手に決めたり、独断専行の人でその文化の常識という枠からはみ出してしまう系の人だろう。

つまり、それが「正しい」と不朽の龍によってインプットされている存在じゃないのか。それなのに、なぜ丹楓があんな伝統的価値観に縛られた言動になるのか、不思議でたまらん。

過去と向き合う丹恒の妄想オチにしてくれないと、整合性がとれない面がある。

めちゃくちゃ深読みすれば、丹楓が「お前も私と同じように、仲間を取れるか?」と丹恒をあえて試しているようにも見えなくはないが……。これは恐らく考えすぎだろう。

 

仙舟はまだ伏線が多くて話が広がりそうなので、整合性を雑にして欲しくない思いがある。

雲騎軍の武芸はどれも伝承されていくもので、素裳の母さんと鏡流の剣技が同じ流派なこととかさ……それを刃が受け継いだこととか、しかもその刃が星核ハンターになっていることとか、景元はそれを自分が見出した天才少年彦卿に伝授したこととか、どう考えても重要そうなのだが。

あとどうでもいいが、羅浮は仙舟の旗艦なのになんで元帥が乗ってないんだろうか。

 

細かいこと言い出すときりがないが、仙舟関連はまだ広げるつもりがあると思うのだ。

いろいろ考えさせて楽しませて欲しいと思うばかりである。

 

 

 

【崩壊スターレイル】飲月(丹楓)の人物像とその人間関係をMBTIで考えてみる

人間模様が複雑で面白い、崩壊スターレイル「雲上の五騎士」の面々のパーソナリティや関係性を心理学的視点から見てみたいと思う。

タイプ論はいろいろあるが、分りやすく、すっかり浸透したと思われるMBTIを使いたいと思う。

以下の前提をご理解のうえ、あくまでも遊びとして楽しめる方だけお遊びに付き合っていただければ幸いである。

景元、刃についてはすでにやってみた。

 

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h-ichii.hatenablog.com

 

このページに書いてあることの前提【重要】

書いている人はアカデミックな心理学はかじったが、MBTIの専門ではない。そのため、MBTIの理解に関し、大元であるユングのタイプ論を使っている。しかし、大してユングのタイプ論も勉強していない。

つまり、MBTIとかユングとかなんとか言っているが、種々ある心理学の理論を薄っぺらくたくさん使っている眉唾ものであり、ただの遊びに過ぎない。

 

 

それでも面白そうだ、と思う方はどうぞ。

 

 

 

 

丹楓の人物像

人は生まれながらにまっさらではなく、何らかの色がついて生まれてくると考えられている。

輪廻という宗教的概念を現実に持ち込むのは難しいが、前世の丹楓と今世の丹恒は根っこのところ──魂のようなものが同じ存在であるとすると、生来持っている要素は同じと考えても良さそうなのでそう仮定する。

その後の成育環境、育つ時代背景、経験、交友関係、など異なる点が積み重なっていくうえで違いが生まれ、大きくなっていくと思われる。

丹恒は未だ若く、過去(前世)にずいぶん縛られている様子が見られるので、丹楓と大きく異なる点は少なく、おおむね似たようなパーソナリティを持っていると仮定し、主に丹恒の言動を元に丹楓の人物像を描いてみることにした。

 

丹楓に見られる(と思われる)性質

・口数が多くない
・人を助けたい、助けになりたい思いがある
・洞察力がある
・「俺は(I am)~」で話しはじめることが多い
・表情に感情が出やすい
・慣習にしばられない(丹楓)
・近しい人間に敬愛されている(丹楓)

 

ストーリー中の行動を見るに、物事の判断を主に感情で行っている。
(一旦は羅浮に降りるのを止めたものの自分の判断で覆している、など)

口数は多くないものの、感情表現は言葉でも表情でもしっかりある。

このあたりからF優勢かと思う。

アーカイブにご執心の様子は一見S(感覚)優勢に見えるが、それは転生時に記憶を失ってしまうという持明族の設定のせいで、人格に関係ない。

むしろ、「アーカイブの記録が充実している時、独立しているように見える『事柄』が、『人』の流れによって繋がることがある」(丹恒ボイスより)とあるように、アーカイブの背景やそれぞれのつながりを見ているようなので、N(直観)が強いように見える。

幻朧戦では景元が何をしようとしているのか察知し、迷うことなく行動した。

味方……しかも旧友とはいえ、羅浮の将軍を背中から槍でぶっ刺すという超リスキーな行為をごく短い時間で決断し、確信をもって実行した。大変NJ(直観-判断的態度)らしい行動だと思う。

というわけで、丹楓(丹恒)は16類型なら超希少種のカリスマ、天性の人たらしのINFJ。

 

丹楓/丹恒の人格を形成する背景

(丹楓)
・持明族
・龍尊(特殊な社会的身分)

 

(丹恒)

・持明族
・流浪の身
・孤独
・前世の罪

 

神秘的な種族の、選ばれし存在ということで孤独を感じやすい要素を持っている。

INFJはごく自然に慈愛や慈悲の心を持っているので、人間の醜さのようなものに極端に弱い。政争のような類のものにもっとも相いれないパーソナリティである。

持明族は内部でかなり権力抗争がありそうなので、丹楓はさぞ傷んだことだろうと思う。憔悴してたびたび寝込んでいてもおかしくない。

そして、我が強いパーソナリティなのに「飲月君」という立場によって他者から求められる役割や姿があるのが、また一層ストレスを増やしそうである。

丹楓は常から龍尊という立場を捨てられるのなら捨ててしまいたいと思っていたのではないかと思う。解放されて丹恒になれて良かったな。

 

丹楓(INFJ)-鏡流(ESTJ)の関係性と起こっていそうなこと

これ……性格特性からいくと、かなり衝突しやすいかと思われる。

認知判断機能が内向-外向、直観-感覚、感情-論理がすべて逆で、両方とも判断的態度で人や環境と関わるので決断や判断が早い。つまり、決断が異なる場面が多く予想される。しかもお互い譲らないかと。

そもそも丹楓からすると鏡流の言動は他者の感情に無配慮に感じがちであるし、言い方がきつく感じてそれだけで反射的に嫌な気持ちになるかもしれない。

しかし、丹楓は物事の背景を感じ取るので、鏡流の言動にも理由があるのだ、と理解を示そうとするだろうし、その上でも受け容れがたく、嫌悪のようなものを感じる自分を狭量だと責めるかもしれない。

紆余曲折を経て、丹楓の方が疲弊して心の距離を置く、という結末になりやすい気がする。

うまくかみ合えば、お互いの足りないところや苦手なところを補い合えるが……理想論かな、と思う。平時なら同じ論理派同士の景元-鏡流、物の見方が同じ刃-鏡流の方がまだうまくいきそう。

そう、平時ならである。

彼らは戦場という異常な状態に身を置いている。

その場合、INFJとESTJの組み合わせは面白い化学反応を起こすように思う。

互いに目的意識が強いうえ、双補完的能力の持ち主なので目的が一致していて、なおかつ戦場のような切迫した状況だとごく自然にタッグを組んで、爆発的な成果を生み出すかもしれない。

危機的状況で丹楓にとって誰よりも頼りになるのは鏡流だったかもしれないし、鏡流にとっては丹楓だったかもしれない。

自分の予想だと、丹楓の盛大なやらかしの尻ぬぐいをしてくれたのは、確かに鏡流っぽいのである。

ここで詳しく書いた↓

 

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でも、鏡流と丹楓は私的にも何かありそうなんだよな。

詳しくはここで書いた↓

 

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分からん。

二人とも実装前で主観的情報がなく、ここの縁が一番分からない。

早く飲月のボイスとストーリーが見たい。

 

 

 

丹楓(INFJ)-景元(INTP)の関係性と起こっていそうなこと

景元の項で詳しく書いた。

 

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知的・精神的刺激を求めるINTP(景元側)の片思いになりやすいかと思う。

しかも、INFJ(丹楓)もINTP(景元)の興味関心が厳密には自分自身に向いているのではなく、知識体系や処理プロセスに向いているのが分かるので、悲しくなるかもしれない。

そして、「あ、引かれたかもしれない」と気づくとINTP(景元側)もまた密かに傷つく。自分の感情に疎いうえ、感情が表出しにくいので他者にはもちろん、自分自身でさえも気づかないうちに傷ついたりする。

丹楓の見た目の丹恒につれなくされて、景元はあいまいに笑ったり、話題を変えて誤魔化したりしているが、けっこう傷ついたと思う。

まあ、INTP(景元)は自身の感情よりも優先順位の高い事項が多いので、すぐに復活するだろうが。

 

 

丹楓(INFJ)-刃(ISFP)の関係性と起こっていそうなこと

刃の項で詳しく書いた。

 

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一番エモい関係性だと思う。

INFJ(丹楓)はスケールの大きい愛と奉仕の精神、慈悲の心を持つパーソナリティだと言われている。それらは普通、組織や社会、世界など大きな対象に向いている。

それに加え、INFJ(丹楓)は人を理解し、理解してもらうことを心から望んでいるらしい。少数の良質な人間関係でエネルギーを充電しているのかもしれない。

刃は精神的に疲弊しやすい丹楓にとって、そういう感情面でサポートしてくれる存在であった可能性があると思う。

 

そんな親密な仲になりやすそうなのに、刃が丹楓のことを「飲月」と呼ぶのはけっこう違和感がある。

鏡流ですら「丹楓」、景元は丹恒を「丹恒殿」、切羽詰まった場面では「丹恒」と呼んでいた。だとすれば景元は年少者であるし、基本は「丹楓殿」かもしれない。いずれも飲月とは呼んでいなそうだった。

なのに刃だけが一貫して「飲月」呼びなのである。

丹恒覚醒の場面では、きちんと「丹恒」と「飲月」を呼び分けて使ったところを見ると、刃にとって呼び名というものは意味がない訳ではなさそうだ。

丹楓は丹楓で、「飲月君」の自分をやむを得ず消極的に受け容れていた節があるので、自分を理解してくれる存在には、当然飲月君として扱わないで欲しいと思うと思う。ましてや刃は持明族でもない。

それにも関わらず、刃がすごく「飲月君」扱いするのはそれ自体にものすごく意味を感じる。

刃が頑なに「飲月」と呼ぶのは、もしかして「あてつけ」なのではないだろうか──。

自分は丹楓が何らかの手段(現時点だと、「龍化妙法」かなと思う)によって刃を不死化したと考えているが、刃は丹楓が自分を不死化した理由を知らないのかもしれない。

丹楓が刃を直接的に不死化したのなら、その理由は究極的には「刃に死んで欲しくない」だと思う。それしかない。それを後押しするような背景や状況等、細々したことはいろいろあっただろうが。

刃は丹楓の本心を知らずに裏切られたような気持ちを持っているように感じる。

不死化のプロセスが丹楓による一方的なものだったのかもしれない。

 

想像である。

何ら根拠のない想像ではないが、自分もやはり主機能であるTi(内向思考)を言語化するのが難しいことがある。

うまく論理的に説明できない。でもTiがそう結論出しているんだ……

 

この二人、濃いけど濃いが故に感情的にすれ違っている気がする。

 

 

雲上の五騎士内での丹楓(飲月)の立ち位置はこんな感じ

縁の下の力持ち。様々な場面での「要」かと思う。

鏡流や刃にとっては突拍子もなく聞こえる景元立案のエキセントリックな戦略を支持して通訳したり、危機的状況では鏡流とタッグを組んで果敢な行動に出たり、優れた洞察力と高い判断力で的確なサポートを行ったり……鏡流が動けないシーンでは指揮官代行すら務まる逸材。

オールマイティに大活躍できるが、精神的に疲労しやすいのが弱点。

静かに茶を愉しみ、刃のてがけた芸術作品を鑑賞する(五感を使う時間を作る)ことでストレスを癒していたかもしれない。

 

 

おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは

性格特性だけ見ると景元も可能性があるが、このケースでは刃。

散々書いた。ふたりはどう考えても仲良し。

 

 

余談だが、自分はINFJと思われる知人がひとりいる。

まさに自分の身を顧みず、弱き者を守るために凛として立ち上がるような方だ。

自分はNT族(直観-思考)なので、NF(直観-感情)と接してもそこまで不思議には感じにくいのではないかと思う。人に奇妙な印象を与えるのは大抵「直観」という知覚機能を優位に持っているせいである。

それでもINFJを前にすると敬愛とか畏敬の念みたいのを覚える。INFJの特別感、異質さは表現しがたい。

そんなINFJは個人に囚われない方が本来のINFJらしいし、バランスを保てるような気がする。

つまり、個人的な深い人間関係を持たない方が、INFJは安定していられるのではないあと思うことがある。

INFJのスケールの大きい愛や慈悲の心は、人間とか社会とか世界とか広範囲に向けられてちょうどいいのであって、個人に向くと相手を狂わせるしINFJ自身も不安定になってしまうように思う。

大切な方を失ったときの様子は、見ていられなかった。

それでもINFJは個人とも深いつながりを求めるのだろうな、とも思う。その先に必ず別離という耐えがたい苦しみがあると分かっていても。

INTPが決して到達することがないと分かっていても、この世の真実を求めてもがき続けるのと似ているのかもしれない。

 

【崩壊スターレイル】刃の人物像とその人間関係をMBTIで考えてみる

人間模様が複雑で面白い、崩壊スターレイル「雲上の五騎士」の面々のパーソナリティや関係性を心理学的視点から見てみたいと思う。

タイプ論はいろいろあるが、分りやすく、すっかり浸透したと思われるMBTIを使いたいと思う。

以下の前提をご理解のうえ、あくまでも遊びとして楽しめる方だけお遊びに付き合っていただければ幸いである。

すでに景元についてはやってみた。

 

h-ichii.hatenablog.com

 

 

このページに書いてあることの前提【重要】

書いている人はアカデミックな心理学はかじったが、MBTIの専門ではない。そのため、MBTIの理解に関し、大元であるユングのタイプ論を使っている。しかし、大してユングのタイプ論も勉強していない。

つまり、MBTIとかユングとかなんとか言っているが、種々ある心理学の理論を薄っぺらくたくさん使っている眉唾ものであり、ただの遊びに過ぎない。

 

 

それでも面白そうだ、と思う方はどうぞ。

 

 

 

刃の人物像

刃に見られる性質

・ものづくりが好き、得意
・努力家
・人を喜ばせたい思いがある
・感傷的

 

上記の要素を見るに、16類型ならISFP一択である。

一瞬、「ものづくり」のキーワードでISTPを考えたが、刃ちゃんに論理性は一切感じない。柔らかな感性に基づいた、主観しか感じない。

それに、往々にして大それたこと仕出かすときは感情が原動力になる。

ISFPだと鍛冶職人から最強の剣士への転換も説明がつく。

第二機能がSe(外向感覚)なので、基本的に運動の類や手先を使うことに適正が高い。ある研究ではアスリートの大半が主機能か第二機能にSeを持ってるとかなんとか。

刃ちゃんが鏡流の剣術を習得できたのは、自己修復能力を得たために常軌を逸した過酷な稽古ができたせいだけではないと思う。元もと適正が高かったのだ。

 

刃の人格を形成する背景

・短命種
・留学生

 

差別を受けたり、疎外感や孤独を感じやすい要素を持っている。

それだけに人の「情」を感じ取りやすく、大事にしがちではないだろうか。

刃ちゃんかっこいいが、イケメン設定あっただろうか?

景元と丹恒はあるが、どうなんだろう。確認できていないので外すことにする。

ISFPは自己評価が低い傾向があるようなので、端からかっこいいと思われていても「世辞とかやめてくれ」と思っていそうである。あと、近くに公式でイケメン設定の景元と丹楓がいるのでかすんでもおかしくないとも思う。

 

刃(ISFP)-丹楓(INFJ)の関係性と起こっていそうなこと

※丹楓については、情報が少ないので難しいが、「龍尊」として他者視点の情報が少しあること、今世の丹恒と似通った部分があるだろうこと、刃とやらかしてしまったことをすでに考察済みなのでそれらからINFJと考えた。近々、別ページで詳細をUPする。

 

詳しくは丹楓の項で書くが──

そもそもINFJというタイプは超希少種のカリスマである。

現実では、普通に生きていたらただの一人にも出会わない可能性が高いくらい少ない。

100人の知人がいたとしても、一人か二人いるかもしれないという割合。

若い人だと自己像が自己認識に偏りがちなので、「こうありたい」という思いが反映されがちかと思う。なので自己テストでINFJになる人がけっこういるかもしれないが、その大半はINFPかISTP、ISFPあたりじゃないだろうか。

青年期を終えてINFJが出る人はかなり少なくなるだろうし、40代、50代、60代でINFJの人はもはやマザーテレサといっていいかもしれない。多分、実際にそのような役割をこなしていると思う。Jを持っているかぎり、世で埋もれにくい。

INFJを前にすると誰もが「温かで、底知れぬすごそうな人だ」という印象を持つと思う。善なる存在すぎて眩しい。自己の利益に熱心な人からすると鼻につく。

 

特にISFP(刃)の場合、一般的にはINFJ(丹楓)に心酔するというようなことが起こりやすいと思う。やることなすこと「すごい」と思いがち。

神秘的な機能であるNi(内向直観)はISFPの補助機能であるが、INFJは主機能としてごく自然に使いこなしているためだと思われる。

だがしかし、感情の方向性が一致すると、この二人は一方通行でなく双方向でとんでもない親しい仲になる可能性があると思う。唯一無二の親友だったり、運命の恋人だったり。

ISFP(刃)とINFJ(丹楓)はもの静かで控えめ、弱い立場の存在を気にかける、苦しんでいる人を癒したい、守りたいと思いがちなど、もともと共通するようなパーソナリティ特性を持っている。

さらに刃と丹楓は、孤独や苦悩を覚えやすい境遇にあるなど、背景に共感が起こりやすい要素を持っている。

一般的にはINFJが他者に理解されることなどなかなかないと思うが、この組み合わせだとそれが起きた可能性が高いかもしれない。

 

ISFP(刃)は共感性が高いうえ、類似のパーソナリティ特性、共感しやすい要素が積み重なっているとなると……INFJ(丹楓)の困難を自分に重ね、なんとか癒したい。役に立ちたいと思ったかもしれない。そして、INFJ(丹楓)側はまさにそれを何より欲している。

ISFP(刃)は控えめでふつう自分の感情をあまり公けにすることはないが、親密な関係では驚くほど情熱的だという。(ちなみに情熱は、恋愛だけの意味ではない。友愛も含む)

ISTP(刃)がINFJ(丹楓)にそれをした場合、このケースはころっとINFJ(丹楓)が落ちてしまいそうな感じがある。

なので、本当によく出来ているな、と思った。

もし「飲月の乱」が自分が考えているとおり、丹楓が秘法を使って刃を不死にしてしまった、というようなことであればこの組み合わせだと、さもありなんといったところである。

 

これ──これさ……

やはり、他の人物間よりも一段うえの濃さかもしれない。だからあの大事件になったといえばそれまでだが。

 

全方向への配慮として付け加えておくが──

自分は心理学に少々かぶれたせいもあってか、生物学的に同性同士の恋愛がおかしいことだとは少しも思わない。ただ、それに嫌悪を抱くのも自由だと思う。ただし、嫌悪を抱くこととそれを公に表明するのは別問題だ。

良識ある人間は、思うのは自由であっても、それを表明することによって他者の尊厳や権利を損なうのならするべきでないと弁えているはずである。

もしそれでもどうしても他者を攻撃したい思いに駆られるなら、その問題の本質は攻撃している当人の内にあると思う。自分の胸に手を置いて考えてみるべきだ。

 

というわけで、自分は別にそうでもいいと思う。転生を繰り返す持明族に生殖とか関係なさそうだし、そうなると性別の概念自体変わってくるしな。

実際、そうであってもおかしくないくらい、この二人は関係性が濃い。

まあ見た目男同士の方が今っぽいかもしれないし、商業的にもオイシイのかもしらん。

そう思ってから考えると、やっぱり運営さんも狙っているのでは? と思う節がある。

 

心理学に関係ないが──刃と丹恒は対の腕甲を片方ずつ持っているだけでなく、対になっている玉佩(帯のうえにまく、腰ひもの飾り止めみたいなやつ)も身に着けていると思う。紐に通しておらず、ベルトに直止めしているようだが。

脱鱗して記憶がなくなってしまっても、縁があった相手を見分けるために玉佩を口のなかに入れておいたり、握っておいたりするのは持明族の文化のようだし、現実だと玉佩はそれなりの身分の人間しか付けないので、刃のものとは思いにくい。

なので玉佩は丹楓のものを二つに分けて持っているのだろうか、と思っていた。

もしかして、お互い記憶がなくなっても、別人になってしまっても再会できるように自分のものを相手に持たせたのか……? それともどっちも丹楓が刃に持たせたのか?

どっちにしてもめちゃくちゃ濃いな。仲いいわ。それ以外に結論つけようがない。

 

 

刃(ISFP)-鏡流(ESTJ)の関係性と起こっていそうなこと

鏡流はESTPとESTJでかなり迷っている。

特別に剣が上手いということで、外向感覚が主機能のESTPがありそうだが、どうも言動がそれっぽくないように見える。景元とは対照的で彦卿への態度が干渉的というか、Jっぽい育て方だし、そんなに人生楽しんでいるようにも見えない。

いや、まだ鏡流-ESTJと仮定したまま進める。

 

その場合、刃(ISFP)は熱血指導者(ESTJ)に指導される生徒になりやすい。

……そのままである。そのまますぎる。

だとすると、刃が彦卿と対した際に言った「あの女に教わったのか。ならば貴様には死んでもらおう!」は過激な親愛の表現だったのかもしれない。

刃(ISTP)と鏡流(ESTJ)は背景やつながりに思いを馳せるよりも、世界をありのままに見て認識するS(感覚)優勢なので、ものの見え方がよく似ている。

景元と丹楓はあきらかにN(直観)タイプで、目の前のものをそのまま見ない。その点で刃と鏡流は違和感なく付き合える。気軽な話題が弾みやすい。ただ、刃からすると鏡流の言いようや考え方は感情的配慮に欠いて、キツく感じるかもしれない。

それでもISTP(刃)とESTJ(鏡流)は責任感が強いという共通項があるので、彼女の立場などを踏まえるとそれを理解したのではないだろうか。

 

個人的にはここの関係性が一番好きだ。

あれだけ悪態ついておきながら、刃ちゃんが鏡流の剣技をしっかりそのまま使っているのがいいし、二人して別々の場面で間接的に孫弟子(彦卿)を鍛えたのもいいと思う。

彦卿への苦言を通して間接的に景元を気にかけているのもいい。

これ、示し合わせたわけじゃないのにシンクロしたようになっているのがすごく良い。大人の信頼関係が垣間見える。

 

 

刃(ISFP)-景元(INTP)の関係性と起こっていそうなこと

すでに景元の項で詳しく書いた。

h-ichii.hatenablog.com

派手さはないが、けっこういい組み合わせだと思う。

景元(INTP)が口喧嘩できる相手など、そうそういない。

刃の方が短命種ということもあって大分年長者っぽいのだが、案外、刃の方から突っかかるような気がする。

若い頃の景元は今よりも悪意なく人の感情を踏みにじったり、切り捨てるような冷徹な部分が目立ったと思う。

見かねた刃が「おい、お前。その言い方はやめろ」とか「正しさよりも大事なものもあるだろ」などと、年長者の立場を生かして突っ込んだり、叱ったりしていそうな気がする。

刃や丹楓(ともに感情優勢タイプ)との関わりを通じ、景元は人の感情に配慮することを学べたかもしれないと思う。

 

 

雲上の五騎士内での刃の立ち位置はこんな感じ

見た目が厳ついし、現在の刃ちゃんは魔陰の影響もあってちょっと狂人っぽいので意外性があるが、雲上の五騎士時代は貴重な「緩衝材」的立ち位置だったかと思う。

目の前のことをありのまま見ておらず、物思いに耽りがちなくせに主張や我の強い景元&丹楓コンビと、現実をそのままストレートに見て判断が早い……時に短気と思えるぐらいの鏡流の間で、「ああ──早くあの剣を仕上げてしまいたい」とか口を継ぐんだままマイペースに思っていたのではないかと思う。

居るだけで意味のある、存在が重要な緩衝材だと思う。

景元とは美的感覚を共有できるのでその種の話題で、鏡流とは「武具」や「剣技」そのものの話題などで話が弾むかと思う。丹楓とは情緒面で共感できる部分が多いので、あまり言葉を交わさなくとも一緒に居るだけで居心地が良いかもしれない。

 

 

おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは

刃だけが唯一、景元、丹楓、鏡流のいずれとも特別に親しくなれる要素を持っていると思う。

ただ、性格特性以外の背景なども加味すると、この場合では文句なしで丹楓。

刃と丹楓はかなり濃い。他に適切な例えが思い浮かばなかったのでちょっと表現がアレではあるが……心中や無理心中してもおかしくないぐらいに濃いと思う。

 

「手製の玉壺を友人に贈ろうとしたが、決心がついたら、その人はもういないことに気付く」の「友人」はやはり飲月(丹楓)だろうかと思う。

景元も喜ぶと思うが、景元は居るしな…

鏡流は友人から手製の美しい壷を貰って喜ぶ感性がないと思う。もっとこう……実用的なものの方が喜ぶと思うし、刃ちゃんはそれを分かっていると思うのである。

 

 

 

……こうして考えてみると、ISFPはとても奥深く面白いパーソナリティ像だと思う。

 

控えめで優しげなのにクローズドではひどく情熱的、物事や世界をありのまま見、そこからインスピレーションを受けて芸術に昇華するというところが面白いと思う。

現実が見えているのに地に足が着いていない感じが最高である。

 

生きづらさの代表というと、NP(直観-知覚)が上がっているが、ISFPも同じぐらい今日の世界では生きにくいのではないだろうか。

Nユーザーはその性質上、世界の広がりのような感覚を顕在意識か無意識下で持っているので、目の前のことがどんなにつまらなかろうが、うまくいってなかろうが、未知の可能性を感じやすいと思う。

なので、虚無に落ちないかぎり大丈夫だが、ISFPは良くも悪くも世界のアウトラインをしっかり持っていそうなので、行き詰ると本当に苦しいのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

【崩スタ】景元の人物像とその人間関係をMBTIで考えてみる

人間模様が複雑で面白い、崩壊スターレイル「雲上の五騎士」の面々のパーソナリティや関係性を心理学的視点から見てみたいと思う。

タイプ論はいろいろあるが、分りやすく、すっかり浸透したと思われるMBTIを使いたいと思う。

以下の前提をご理解のうえ、あくまでも遊びとして楽しめる方だけお遊びに付き合っていただければ幸いである。

実装済みで情報量の多い景元からはじめたい。

 

このページに書いてあることの前提【重要】

書いている人はアカデミックな心理学はかじったが、MBTIの専門ではない。そのため、MBTIの理解に関し、大元であるユングのタイプ論を使っている。しかし、大してユングのタイプ論も勉強していない。

つまり、MBTIとかユングとかなんとか言っているが、種々ある心理学の理論を薄っぺらくたくさん使っている眉唾ものであり、ただの遊びに過ぎない。

 

 

それでも面白そうだ、と思う方はどうぞ。

 

 

 

 

景元の人物像

景元に見られる性質

・温和
・大局観がある
・ルールに縛られない
・洞察力に富む
・情報の整理分類が得意
官僚主義的でない

 

洞察力に富む、物事の背景を読む、複雑な物事を整理分解しながら考えられるなど、典型的な抽象思考が得意な論理派。

人あたりは柔らかいが、他者評価に無関心(モチ光円錐より)、猫好き、長い睡眠時間が必要、趣味は目を閉じて心を休める、あたりから元もとの気質は内向が強そう。後天的に外向性がかなり伸びていそう。

 

これでいくと、16類型で考えるならINTJ……いや、Pかもしれない。

創作物の策略家は大体INTJのように描かれていることが多いが、景元の場合ちょっと違和感がある。

判断を急がない様子や、盤上から駒を取ったりするのでPっぽさがある。彦卿の育て方も自主性を尊重した関わりなので、JよりはPっぽい。

 

まさかINTPか。

将軍はもしかするとINTPの完成形かもしれない。

(書いている人はゴリゴリのINTPである。ただし、年を食って大分主機能以外が伸びているので現在はENTPやENFJに近いパーソナリティ像も持っている)

 

h-ichii.hatenablog.com

薄々気づいていたが、やはり……けっこう同じ匂いを感じる。

だとすれば、PVで駒を取った理由をあれこれ考察されていたが、自分はすごく単純な話だと思う。

「勝つことが真の目的なら、ルールを守る必要はない」ということかと。

 

 

景元の人格を形成する背景

人は生まれてから今日に至るまで、さまざまな要素によってグラデーション的に変化し、形を成していると考えられる。そのため人格形成に影響を及ぼしそうな外的要因などを整理してみよう。

・長命種
・代々地衡司に奉職する一族のうまれ
・容姿に優れる
(なのかの発言、亭雲が将軍の写真で小遣い稼ぎをしていることなどから)
・いちばん年少

温厚さと善良さは町役人の家の生まれで不自由のない幼少期を過ごしたこと、容姿に恵まれたため他者からポジティブな感情を向けられたり、尊重されたりすることが普通だったからだと思われる。

ちなみに……イケメンや美女は性格が良い傾向があることを示唆する研究がある。

人からポジティブな感情を向けられがちな人は、自分もポジティブな感情を投げやすいという好循環になりやすいからかもしれない。

INTPの最大の敵は「時間」である。考えることや知りたいことが膨大すぎていつも時間が足りないと思い、焦りに駆られている。長命種ならそこもカバーされるので安定したINTPになれそうである。

 

 

景元(INTP)-刃(ISFP)の関係性と起こっていそうなこと

※刃については、景元と同じようにアセスメントらしきものをしてISFPと考えた。
近々、別ページで詳細をUPする。→書いた

刃の詳細

h-ichii.hatenablog.com

 

柔和な雰囲気とは裏腹に真実や公平さのためには感情を切り離せるような冷徹さがある景元と、一見いかつそうだが、感性が柔らかく人を喜ばせたい思いが強い優しい刃は性格特性としては逆のものを持っている部分が多い。

例えば同じりんごを見ているとする。

景元(INTP)は、「りんごの起源は……そういえば、りんごが題材の神話があったな。りんごが象徴するものは甘美、実り、豊かさ……」など抽象的な世界で連想ゲームのようにポンポン飛んでいき、しまいには「そうか、りんごは世界に争いをもたらしたのだ」のような、端から見るととんでもない結論に達し、しかもそれだけを口に出したりする。

刃(ISFP)はたびたび「こいつ、また訳わからんこと言い出したな」と思っていたのではないかと思う。

ただ、景元(INTP)の出した結論がいかに理解しがたいものであっても、それは単なる思いつきなどではなく、膨大な情報とさまざまな知識を繋ぎ合わせて独自の論法で処理した極めて論理的な結論であるため、その結論に助けられることは多いはず。

そのため、訳が分からんと思いつつ、その知性に一目は置いていたのではないかと思う。

 

一方、刃(ISFP)はりんごを見ても「丸い、しかし曲線が乱れている部分がある。へたの張り出しが美しい、色のグラデーションも申し分ない。ああ、あそこに傷がある。あそこにも……」みたいに現実的かつ具体的に見えるし、考える。しかも、そうやって感じたことを言語化せず、次に自分の作る作品に黙って反映させたりする。

 

この二人はこのぐらい物の見え方とそこから派生するものの方向性が違うと思う。

ただ、景元は刃がそうやって自分の世界を深めている時間を邪魔しないので(ともに内向性が高い)同じ空間にいても、互いに別々のことに耽っていられることがきる楽な関係だろう。

 

INTP(景元)とISFP(刃)であれば、秀でている能力も全く一致しない。

唯一、一致しそうなのは美的感覚ぐらいだろうか。

だから景元は刃の打った陣刀を見て即座に奪い、手放さなかったのではないかと思う。

景元は刃の生み出す、実用的ながらも美しい芸術作品にいつも感嘆していたのではないだろうか。

 

 

景元(INTP)-丹楓(INFJ)の関係性と起こっていそうなこと

丹楓については、情報が少ないので難しいが、「龍尊」として他者視点の情報が少しあること、今世の丹恒と似通った部分があるだろうこと、刃とやらかしてしまったことをすでに考察済みなのでそれらからINFJと考えた。近々、別ページで詳細をUPする。→書いた。

 

h-ichii.hatenablog.com

 

景元(INTP)と丹楓(INFJ)はものの見え方が似ていたり、慣習にとらわれない、革新的であるなどの性質に共通項が多いので、自然に会話が発展する似たもの同士。

先ほどのりんごの例を使うならば……

景元(INTP)が前触れもなく「りんごは世界に争いをもたらしたんだ」などぶっ飛んだことを言い出しても、丹楓(INFJ)は驚きもせず「…りんごは庶民にとっては、よすがのようなものでもあるだろう」みたいに返してくれると思う。

丹楓(INFJ)は景元(INTP)のトンデモ理論が直観的に分かるし、分ったうえで、そこに理想主義に寄ったもう少し柔らかい結論をつけてあげられるところがあるだろう。また、丹楓(INFJ)にとっては景元(INTP)の合理的で高い分析能力にはっとさせられることがあると思う。

互いに人に誠実さのようなものを求めるので、時間をともにしても不快にならないという信頼を前提としながら、穏やかに有意義な交流を楽しめる関係になりやすいかと。

どちらも人を人としか見ず、社会的地位や種族などにとらわれないのでフランクな付き合いができる。お互い話が合う人になかなか出会えないので、貴重な存在。

ただ、景元(INTP)はどんなに人格が発達しても、本質的には感情面ではポンコツである。人の感情を分析査定することはできても、感じとるのは難しい。そしてそこがこの間柄においては最大のネックになる。

丹楓(INFJ)が何かでしんどそうにしていても、景元は(INTP)現実的な対応策は提示できてもその感情に寄り添うのは難しい。しかし、本当に丹楓(INFJ)が欲しているのはそこである。

景元(INTP)は孤独に強いが、丹楓(INFJ)は孤独に耐えられない。

INTP(景元側)が決して孤独を埋めてくれることはないと分かった時、INFJ(丹楓側)は心の距離を置いてしまいがちだと思う。

結果、とても親しいのに、深いところまでは踏み込めない間柄になりやすいかと思う。

 

 

景元(INTP)-鏡流(ESTJ)の関係性と起こっていそうなこと

※鏡流についても、情報が少ないので難しいが、彦卿の同行クエで実際に動いている姿を見られたのでその限られた姿からアセスメントらしきものをし、ESTJと仮定した。近々、別ページで詳細をUPする。

書いた。

 

h-ichii.hatenablog.com

 

 

性格特性としては全く噛み合うところのない二人かと思う。

景元が鏡流について「最後まで親しいとは言えない間柄だった」(ボイスより)と言っており、それが全てだと思う。

冒頭から出している「りんご」の話で例えるなら、景元(INTP)がそんなことを言い出したとき鏡流(ESTJ)は「また何にもならないようなことを言ってないで、1回でも多く剣を振りなさい」などと一刀両断するかもしれない。

そして、そんなことが何度か起こると、景元(INTP)は本来の自分らしさを封印して、鏡流(ESTJ)の前では自分が考えていることの中からより実務的なことしか口に出さなくなるはずである。

とはいえ、景元が鏡流に苦手意識のようなものを持つことはあまりないと思われる。INTP(景元)は枠にはめたものの考え方をしないので、それは人に対しても適応される。好奇心を持って違いを楽しむだろうと思う。

また、戦場のような特異なシーンだと鏡流(ESTJ)の断固とした判断は、頼もしく思えることもあるだろう。しかも、桁外れに剣技に長けた師匠である。そのあたりを「果てしない夜の中で、空に浮かぶ月ほど身近な存在もない」と表現したのではないかと思う。夜闇に浮かぶ月は、そこに在って当然のものだが辺りを薄明るく照らしてくれ、不安なときは心強いものであると思う。若年期の経験不足のINTPはさまざまな不安に苛まれやすい。

様々な可能性が見えてしまううえ、世では当然とされていることさえも価値をおかないため、ともすれば糸の切れた風船のようになってしまいがちな景元に、地に足の着いた生き方を導いたのは鏡流かと思う。

鏡流の存在がなければ、景元は将軍にはなっていなさそうである。

 

 

 

雲上の五騎士内での景元の立ち位置はこんな感じ

突拍子もないことを言い出す、不思議ちゃん。

ただし、ふわふわの不思議ちゃんではなくキレキレの不思議ちゃん。訳の分からないことを真顔で突然言い出しても丹楓だけが理解し、もしかしたら橋渡し役となって刃や鏡流に説明してくれたかもしれない。

最初は景元の言うことが理解できず、懐疑的だったかもしれない刃や鏡流も結果を出し続けるうちに景元の言うことは間違いないのだろう、という風に信頼を寄せていったのではないだろうか。

 

 

おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは

景元…INTP
刃…ISFP※詳細
丹楓…INFJ※詳細
鏡流…ESTJ※詳細

と仮定すると、MBTIの解説サイトなどで一番相性が良いと書いているのはINFJ(丹楓)かと思う。

異論はない。友人ならばNFが最高だ。

異論はないが、現実の経験を当てはめると親友や恋愛相手などの深い関係になる可能性があるのは、意外とISFP(刃)かな、などと思う。

 

NTタイプは全4型合わせて、最大で見積もっても18%ぐらいにしかならないかと思う。マジョリティグループであるSF、STと比べると大分少ない。

自分は幸いにも知人のなかに何人かNTがいるが、その数少ないサンプルを実際に見てもだいたいの解説サイトで言われているとおり、壊滅的に恋愛には向いていない。親友にするにしても、一般的な感性で測った場合は彼らはあまりにも不誠実である。

そもそも視点が巨視的すぎるうえ、自分の感情に疎く、個人レベルでの他者へは目線が冷静すぎる。恋愛だろうが友愛だろうが、個人間で親密な人間関係を築くにはいろいろ足りないし、向いていない。ただし、正義や公正を愛していたり、博愛主義者が多いので社会や組織に対してなど、大きな範囲ではやさしい人が多いが。

 

それでも知人のENT-は皆パートナーがいる。そしてその相手はなぜか皆ISFPかISTPである。

だいたいファーストコンタクトはIS-Pからの熱烈なアプローチであるが、それを経てNT側が惚れ込んでしまい、結婚に至っている。

しかもENT-は怖い。

獲物を見定めたら即座に落としにかかり、確実に結果を手にしている。普段の超然とした姿からは想像もできないような情熱的な姿を晒す。いや、もともと率直な人たちなのでそのベクトルが恋愛に向いても同じだけかもしれない。

しかし、そうやって結婚して大分経っても大抵NT側がぞっこんなので、微笑ましいと言えば微笑ましい。

 

「NT」はなぜか「IS-P」にのめり込む──いつかずっとこの現象に説明がつくよう研究したいと思っているが、未だ叶っていない。

 

ちなみに、INTPである自分はINT-の知人は恐らく一人もいない。仕事柄かなり知人が多いはずなのに、だ。

ENT-が12,3%ほどいそうなのに、INT-になると5,6%ほどしかいないので割合から考えれば当然である。そもそもINT-は潜みすぎていて実社会で可視化されていない可能性があると思っている。ネットでしか見たことがない。

しかし、NTの中でも少数派の自分(INTP)の配偶者もISFPである。

ただし、縛られるのが嫌で結婚にだけは否定的だったが、最終的には「めんどくさくなった」ので受け入れた。向けられる強い感情に対するのがあるとき面倒になった。結婚する方がリソースの損失が少なく合理的だったのだ。

そのような非人間的なことを憚ることなく公言しているが、この人が自分にとっては最上であると確信をもっている。出会ってから今日に至るまでずっと。

 

少ないサンプルではあるが、NTはNT独自の価値判断に噛み合えば、ISFPやISTPにずっぽり落ちる傾向があるように思う。

 

【崩壊スターレイル】飲月の乱最新考察。丹楓は友人と一緒に建木を守っただけかもしれない

ここ最近ずっと崩壊スターレイルの「飲月の乱」と雲上の五騎士のことを考えている。

まだ考えてた。

この間にカフカ同行クエ、鏡流のキャラカード、Ver.1.3の予告番組と、新たに情報も追加された。

情報をさらう、拾い上げる、繋ぐ、整合性を検証する……を繰り返すうちにいい感じに煮詰まってきたのでここで一旦ここでまとめ直しておこうと思う。

ネタバレの塊である。

表題のような深淵な情報や考察を求めているにも関わらず「ネタバレ勘弁」などという奇特な方はいないと思うが、一応書いておく。

 

短命種だった刃が変化した経緯

短命種だった刃が自己修復能力を持つ不死となったのは──

「龍蟠蛟躍」か丹楓の「髄」を直飲みして強化人間化して、その後その反動で急速に老化し、それを抑えるために薬王秘伝の短命種を忌み者に変える丹薬か、それに類する豊穣関連のものを飲んだからだと思われる。

詳しくはここで書いた。

h-ichii.hatenablog.com

とか思って、最終予想にしておこうと思っていたら、Ver.1.3の予告番組でさらっと丹恒が重大なことを喋ってくれた。

 

「仙舟の持明族は長……龍尊だけが龍へと変化できる。そして歴代の龍尊はその力を次の龍尊へと継承しなければならない。丹楓はある理由で持明の秘法を勝手に使用し、大きな災厄を引き起こした。それ故に持明族は丹楓を憎んでいるんだ」

 

……まさか「龍化妙法」を刃に使ったのか?

「髄」の直接摂取より強烈そうである、それは。

というか、龍化妙法って自分以外にも使えるんだろうか。

まあ、でもその線が濃そうな気がする。

 

ある持明族の卵の記憶がそれを裏打ちしているように見える。

雷鳴のような声が忌み物の口から龍淵境洞天全体に引き渡る。
千本もの剣がぶつかりあう音にも劣らず、強い振動が空気を介して全身の骨まで震わせる。
忌み物がずしんと地面に落ちた。
必死に恐怖の気持ちを押さえつけないと、まともに観察することすら叶わない。
龍に似た頭部に、長い鬢と獣毛が揺れている。
水銀のような瞳をじっと見つめると、そこに僅かな恐怖が潜んでいることに気づく。
逃げ出したいが、逃げ場がない。空気が急激に冷えていく。
誰かの残像が揺らめき、空中に残像を残す。
一人の女性が厄龍の頭に飛び乗った。彼女は一筋の冷たい光を握りしめ、振り下ろす。
その瞬間、彼女の目を覆う黒い布が解け、顔が見えた。
彼女の口元が微かに動く、「すまない」と言っているのか?
聞き間違いではない、それはあなたに対する謝罪でもあった。
何故なら、次の瞬間、鋭い氷の波が月下美人のように空中で咲き誇り、あなた含め、
周囲の一切合切を凍結した。

 

以前確認したときは、「龍に似た頭部に、長い鬢と獣毛」とあるので当然のように丹楓の暴走した姿かと思い、さらっと読み飛ばした。

今改めて見てみると、これが短命種からクラスチェンジした直後の刃の姿かなとも思う。強化人間どころか、龍化だったのかもしれない。

そして──やはり、鏡流が制圧したようだ。

 

刃が短命種からクラスチェンジした際の背景

豊穣の指令「倏忽」が羅浮に攻め入ったことがあったのではないだろうか。

飲月の乱の同時期に。

 

鱗淵境にある持明族の卵の記憶には、なんてことないものも多いが、ところどころに重要そうな記憶を持つ卵が混ざっている。

その中には、こんなものがある。

彼は鱗淵境の中で「建木」を守る衛兵の一人だった。数百年間、古の木は沈黙のままで、深い眠りにでもついているようだった。彼と仲間たちの日々は穏やかで退屈なものだった。
しかし、あの日、建木が蘇ってくるなど誰が予想できた…
彼と戦友は巨大な波にさらわれた…彼らは無事か?と、
卵が焦りながら質問してきた。
(以下略)

 

あなたは珠守り人の一員、命令を受けて鱗淵境にある持明の卵を守っていた。
トロールの時はいつも、ゆりかご同然の持明の卵のために、丁寧に水垢と藤壺を掃除していた。
その母親のような愛は、チーム全員に認められ、雲吟も武芸も精通していないけれど、この栄誉ある仕事を拝命できた。
しかしこの子のできることはここまでだった。全身に枝葉が生えた怪物が鱗淵境に乗り込んできて、あなたは不器用にも槍を振って戦った。割れた卵を見て涙が止まらず溢れさせていた、そして同じように血も身体から溢れていた。

時系列は不明だが、羅浮は鱗淵境に建木を封印しているせいで豊穣の勢力に攻め入られ、防衛戦を経験しているようだ。

 

そして、その中にはかなり危機的な戦もあるよう。

ストーリー中に亭雲が以下のように言っていた。

数百年前、とある「豊穣」の使令が「建木」を奪うために、軍を率いて羅浮に攻め入ったことがありました。

その戦争では半数の洞天が崩れ、ほとんどの雲騎軍が殺されてしまった……

 鱗淵境の水に沈んでいた持明族の龍宮が露わになったとき、それを前にして景元が「倏忽の乱が起きていた時、私は幸運にもこの奇景を自分の目で見ることができた」と言っていた。

「倏忽」は豊穣の指令の名で、飲月の乱より以前に仙舟玉殿を包囲していたことがあり、その撃退には雲上の五騎士が活躍したらしい。

報復の意味合いもあって、羅浮に攻め入ってきたと考えても自然かと思う。

ちなみに「数百年前」は飲月の乱の時期に一致する。

 

そのように仮定した場合、この防衛戦は「半数の洞天が崩れ、ほとんどの雲騎軍が殺されてしまった……」とあるので、かなりの苦戦を強いられていたことがうかがえる。

目的が「建木」を奪うためだったのだから、建木まで敵勢力が肉薄したと考えるのは自然だと思う。

もしかして、そこに刃と丹楓が居合わせたのではないだろうか。

鱗淵境には短命種は入れない。けれど、丹楓は応星(刃)を招き入れていた。

 

劣勢からの苦肉の策

かなり厳しい状況で、敵勢力と対峙することになったのではないだろうか。

鱗淵境が陥落間近、このままでは建木が奪われかねない──となったらなりふり構わない手段を選びたくなってもおかしくないし、短命種の刃は負傷すれば命の危機に直結するだろう。

 

Ver.1.3予告番組の前までは以下のどれか……まあ、①が妥当かな、などと考えていた。

 

①2人で合意のうえ、意図的に刃の強化人間化を図る

②刃が命に関わるような負傷をし、丹楓がそれを助けるために独断で

③丹楓が負傷し、偶発的に(丹楓の飛び散った血などが刃の口に入る、とか)

 

しかし、刃龍化だったら話が変わって来るように思う。

 

そもそもなぜ龍化しなければならなかったのか。

龍化できることが龍尊になり、飲月の尊号を継承する条件だと言われているだけで、龍化そのもののメリットが不明だ。

考えられる龍化のメリットを挙げてみよう。

 

①戦力増強

丹楓以外が龍化しても制御ができる確信があれば、確実に戦力増強となるだろうが、そんなわけがない。持明族ですら、龍相と龍心を持つ選ばれた存在だけが複雑な儀式と試練を経て受け継げる特別な力(丹恒談)らしいので、どうしたって負け濃厚の一か八かみたいな賭けになる。戦力増強だけが目的ならリスキー過ぎて普通は選ばない手段だろう。

 

②不死化の可能性

龍化妙法自体が、不老不死に関連している節がある。

白露のキャラストによれば、歴代の龍尊たちは『重淵の珠』と『龍化妙法』を継承した後、夢の中で龍祖の往事を追体験する。それらの夢は断片的で理解や解釈は難しいが、不老不死に近づく唯一の方法であると龍尊の近衛が書き記している。そして、白露は「龍化妙法」が完全に施されていない可能性が高いとも。

持明族のお偉方でさえ龍化妙法が不老不死を実現する手がかりであると突き止めているので、夢のなかで実際に龍祖の体験や記憶などを見ているだろう龍尊である丹楓は当然分かっているだろう。

 

……あ、こりゃあ丹楓やらかしたな。

さては負傷した刃が死に行こうとしているのを見過ごせず、とんでもない手段に出たな。

刃ちゃん本人のお気持ちも聞かなかった可能性があるな。

それとも、刃ちゃんからも「このままならどうせ死ぬ。死ぬ前にひと暴れしてやる」みたいなお言葉ぐらいあったんだろうか。

 

しかし、刃のキャラストによると、丹楓はもともと「水を操る術」で仲間の傷病を癒すことができたようなのに、いきなり龍化妙法に飛んだのは何故だろうか。

丹楓自身も負傷していたり消耗していたりで、それができなかったのだろうか。それとも、そんな余裕もないくらいの刃が致命傷を負ったのだろうか。謎だ。

 

もちろん、大前提として彼らは軍籍を持っているので、同盟や羅浮のために働くのが当然だろうし、羅浮の龍尊は代々建木を守る使命を帯びている。

今回景元は壊滅の使令を生身のまま撃退できているけれど、いろいろ規格外の列車組の助太刀があったわけだしな。

 

 

倏忽に攻め入られた件は飲月の乱にすげ替えられた?

 

その後「厄龍」になった刃は、敵味方見境なく攻撃しまくって大暴れしたのではなかろうか。

敵を皆殺しにしたのは、貴様だ。
愛する者を葬ったのも、貴様だ。
故郷を滅ぼしかけたのも、貴様だ。

『刃のキャラクターストーリー2』より抜粋

 

鏡流が率いる雲騎軍の援隊が着いたときには、刃と呆然とした丹楓しかいなかったかもしれない。

建木が守られ、敵勢力は退けられたのだとしたら、あとはそのまま化け物になった刃が正体を悟られないまま雲騎軍に討たれれば、ある意味めでたし、めでたしであったはずである。

それを、丹楓が承服できなかったのではないだろうか。

鏡流(と、たぶん景元も)に「厄龍」が刃であることやその経緯を話し、自分が忌み物を率い反乱を起こしたことにする、だから刃のこと、後のことを頼むとか言い出したんじゃないかと思う。

これは羅浮にとっても都合の良いことだったはずだ。

豊穣の勢力に建木まで肉薄された、というのは大変な不名誉だったはずである。外敵による襲撃でなく、内乱だったことにした方が大分体面はいい。

ただ、彼らの関係性を見るに、厳格な軍人っぽい鏡流も、大局観を持ち、何が利であるか熟知していそうな景元もさすがに反対しただろうかと思う。

景元が飲月の乱のことを「あんなバカげたこと」と言っており、「昔のことを語ると…濁った水をかき混ぜるかのように不快感が蘇ってくるよ」とも言っている。

丹楓は鏡流と景元の合意を得ることのないまま行動に出たのではないだろうか。

 

背景を知る由もなく、なぜ主がこんな愚かな反乱を起こしたのかと困惑しながら道連れになった龍尊の近衛もいるし…龍尊を誇りに思っていたのに憤慨のあまり、曲作りをやめてしまった持明族もいるし……そもそも鱗淵境でそんなことしたら転生待ちの卵もずいぶん割れてしまっただろうし、持明の皆さんには同情を禁じ得ない。

それは丹楓は同族に恨まれるだろう。

 

 

まとめ

飲月の乱の真相は、豊穣の使令を撃退した防衛戦かもしれない。「厄龍」になって制御不能な戦力として大活躍した刃を庇うために、丹楓は自分が反乱を企てて大暴れしたことにしたのかも。

 

しかし、刃は豊穣関連の何かも摂取しているかと思うが、いつ何を誰によって追加投入されたんだろうか。

鏡流だろうか。そこも謎だ。

まあいいや、1.3を楽しみに待とう。

 

心理学の視点から刃、丹楓、鏡流、景元それぞれのパーソナリティと関係性について書いて欲しい、とリクエストもらっているのでそのあたりもまとめたものを上げてみたいと思う。

1.3が来る前に上げたい。

別に答え合わせが目的じゃないので、1.3の後でもいいが、考えたことにも鮮度ってあると思うのだ。

 

 

【崩スタ考察】鏡流はやっぱり「飲月」の彼女かもしれない件

丹楓と鏡流は何かありそう、と書いたら各方面から怒られた。

本当に推していいのか、真剣に考えてくれ。福沢諭吉が人質に取られているのだ──

と、血走った目で詰め寄られたので、一生懸命考えた。

 

鏡流と丹楓は2人とも実装前ということもあって情報がほとんどない。

ほとんどないのだが──Ver.1.2では爆弾情報が投下されている。

少ない情報で紡いだ結論なので、想像の範疇を超えていないが……やっぱり鏡流と「飲月」は特別な間柄だったかもしれないと思わせる節がある。

ちなみにここで言う「飲月君」は丹楓のことではない。

以下、少し詳しく書いていく。

 

 

 

 

鏡流は次の龍尊である白露と縁がありそうだった

鱗淵境のこだまから以下のようなやりとりが確認できている。

老けた声
「誰だ!?」

 

女の声
「…丹楓は言った、龍尊のみがここに入れると」

 

老けた声
「あの裏切り者はとっくに死んだ。貴様は何者だ?龍尊様に何をしようとしている!」

 

女の声
「何をする?」

 

女の声
「あの娘が今…どう過ごしているか見たいだけ…ただ、あの娘に会いたいだけだッ!」

 

老けた声の主が「あの裏切り者はとっくに死んだ」と丹楓のことを言っているので、これは飲月の乱後のできごとである。

なので、ここで老けた声の主が指している「龍尊様」とは白露のことだろう。

そして女の声の主は、「丹楓」と飲月のことを名を呼んでいること、そして明らかに声音が鏡流のものなので鏡流かと思う。

 

つまり、この短いやりとりでは、鏡流が白露について「あの娘に会いたい」と言っていることが見える。

しかも、問題は──ただ気軽に「会いたい」などというものでなく、取り乱した様子でひどく恋しそうに言っているように見えることである。

鏡流の言いぶりはまるで恋人か家族に対するもののようなのだ。

 

 

鏡流は飲月を尊号でなく、丹楓と名で呼ぶ

また、先にも挙げたが、このくだりは鏡流が丹楓のことを名で呼ぶということも明らかにしている。尊号を持つ対象をわざわざ名で呼ぶのは、当然、それなりに意味があることかと思う。

私たちは普通、親しさが増すにつれ役職名から姓へ、そして名や愛称へと呼び方を変えるものだ。

なので、前回は、鏡流は丹楓のことをわざわざ名で呼ぶのだから近しい間柄なのでは? と考えたが、逆のパターンも考えられることに気づいた。

「飲月」という呼称の方が重要で、丹楓と区別したい場合も丹楓と呼ぶだろう。

 

そもそも、「飲月君」って何だろう

飲月というのは、持明族の龍尊が継承する「尊号」である。

大毫が分かりやすく、以下のように教えてくれる。

持明族には「龍尊」っていう代々受け継がれてきた称号がある。要するに一族の長みたいなものだ。ただ、その称号は龍相を持ち、龍心を伝承する者しか受け継ぐことができない。

 

白露は龍尊だが、「飲月」の尊号を継承していない。

白露のキャラストによると、歴代の龍尊たちは『重淵の珠』と『龍化妙法』を継承した後、夢の中で龍祖の往事を追体験するということである。

しかし、白露は「龍化妙法」が完全に施されておらず、夢を見ず、龍尊として不完全な存在である。龍師たちはなにか思惑があってそのようにしたようだが…。

とにかく、白露は不完全であるため、龍尊ではあるが未だ「飲月」の尊号を継承していない状態である。

 

「飲月君」は龍祖の記憶や体験を受け継いでいる

龍祖が不朽の龍のことを指すのか、その末裔である最初の龍尊のことを示すのか定かでないが……何らかの記憶や体験を受け継ぎ、「追体験する」ということなので、まるで自分のもののようにしてそれを保持しているようだ。

まあ要は──歴代の「飲月君」はそれぞれ別人であり、前世も違う存在ではあるけれど、その内に同一の要素を保持して受け継いでいる、ということなのだろう。

さらに重要なのは、歴代の飲月君は皆容姿が似ている、ということである。現在の龍尊である白露を除いて。

 

 

鏡流はいつかの龍尊「飲月君」と特別な間柄だったかもよ?

歴代の「飲月君」は別人であるものの、同じ記憶や体験を受け継いでいる。

そして、鏡流にとってその「飲月」が特別な存在なのだとしたら、丹楓と飲月を区別するように呼び、不完全ながら飲月の要素を持つ白露のことをまるで恋人のように言うのは、つじつまが合う。

 

もしかして鏡流は、最初に建木を鱗淵境で封印した龍尊「飲月君」と特別な間柄だったのでは、と最初考えた。

建木を鱗淵境で封印した飲月君には以下のような逸話が確認されている。

(老けた声)
「鱗淵境で建木を封じる?裏切り者め!なんたる不敬じゃ!」

「血迷うたか!それで仙舟人の信頼を買えるとでも?同族でない限り、心を通わせることなど永遠にできん!」

 

(龍尊の声)
「長老のおっしゃることは理解した。だが吾は意を決した。変えるつもりはない」

 

(老けた声)
「なっ……ふん、いいじゃろう。ならば龍師たちに告げ、お主の龍尊の名号と力を奪い取るまで!」

 

また、景元はそのことを以下のように言っている。

 

「持明族の聖地で建木を封印したことについて、羅浮は彼らに大きな借りをつくった」

 

これ、今自分が確認できている範囲の情報だと、なぜこんな大それたことをしたのかはっきり分からない。

 

龍師とおぼしき人物が、

「なっ……ふん、いいじゃろう。ならば龍師たちに告げ、お主の龍尊の名号と力を奪い取るまで!」

と言っており、話はここで途切れている。

この飲月君は地位を失ったばかりか、もしかしたら丹楓のように強制脱鱗の刑にあったかもしれない。

自身の幸福を人生の目的とするなら、全く以てリスクヘッジがなっていない言動である。

そうまでして得たいものは何だったのだろうか。

 

持明族は内部でかなり権力抗争、族内政治駆け引きみたいのがありそうなので、その辺りが関係しているのかもしれないし、仙舟人と持明族の政治的な理由が大きいのかもしれない。

地位があり、影響力が大きい存在が大それた決断をするときは、往々にしてそういったことが影響を及ぼすもので、私は公の前では滅される。

 

だけど、もしかすると……

「大切な人とその種族を守りたいから」

みたいな、超個人的な思いを端緒にしたスケールの大きい愛が理由かもしれない。

そんなエモーショナルな展開もいいと思う。

 

ただ、ざっと見た感じ、はじめて建木を鱗淵境で封印したのは現在から約5,000年前か、もうちょっと前のことかと思う。

長命種がどのくらい魔陰に落ちずに生きられるのかはっきり分からないが、さすがに5,000年はないのでは…?と思ったが、ある冒険クエストでは長命種の女性と持明族の男性の恋路が取り上げられていた。

長命種の女性がひとつの生を過ごしている間に相手の男性は4回も脱鱗している。

持明族は600年ごとくらいに転生するようなので……脱鱗周期が平均的と仮定しても2400年か。

いや、やはり5,000年は厳しそうだ。違う飲月君か。

 

今のところ、「飲月君」は鱗淵境で建木を封印することを決めた飲月、丹楓、白露(候補)の3人しか自分は確認できていない。

どなたかご存じだったら教えてください。

しかし、鏡流が丹楓でない飲月と特別な間柄だったのだとしたら、白露に対する態度も説明がつき、今のところ整合性は取れている。

 

 

まとめ

龍尊の尊号である「飲月君」は、それぞれ別人でも同一のものを内包した持明族のなかでもイレギュラーな存在である。

鏡流に白露を恋しがるような発言が見られたのは、その中に「飲月」を見ているからかもしれない。だとすれば、鏡流は丹楓ではないいつかの飲月君と特別な関係であった可能性も考えられる。

全体的に月モチーフが多い鏡流だが、彼女の右腕にぽつんとある睡蓮もそれを思わせるように見える。

 

 

この仮定を前提にして「飲月の乱」を再考すると、ちょっとややこしいことになるな……というのが率直な印象である。

刃が「龍蟠蛟躍」か丹楓の「髄」を直飲みして強化人間化して、その後その反動で急速に老化し、それを抑えるために薬王秘伝の短命種を忌み者に変える丹薬かそれに類するものを飲んで今の状態になったのはほぼ確だと思う。

そこに、鏡流は飲月(丹楓のなかの飲月要素)に特別な感情があったかもしれないという前提を加えたら、かなり面倒な感情のすれ違いが起きている可能性がある。

鏡流は飲月は自分より刃を選んだ、と思ってもおかしくないし、

刃はなんでそんな余計なことしたんだ、丹楓のせいで鏡流は魔陰に落ちた! と思ってもおかしくない。

丹楓の真意は分からんが……そもそも、豊穣関連の何かを刃に追加投入したのが丹楓かどうかも微妙だが──最悪、龍尊の立場とか族内政治に嫌気がさして厭世的になってやったみたいなパターンも、今ある情報だとなくはないと思う。

 

丹恒が「争いに…意味はない」というのが、けっこう引っかかる。

丹恒の言葉は全体的に無常観が満ちていて、達観したようなところが見られる。

でも「今更後悔しても遅い」とも言うんだよな。

本当に解脱したわけでなく、葛藤のなかで世は無常、人の生など儚く虚しいものだと──だから、どうしようもなかったのだと自分に言い聞かせているだけかもしれない。

 

これ、この3人は感情的に深刻にすれ違っていて、本当に泥沼状態というのも有り得る気がしてきた。しかし、そんな救いのない悲しい話は残念だな。

 

…結果的に盆休みは崩壊スターレイルに捧げることになった。

それにしても心ゆくまで自由に考えていいっていうのは、究極の娯楽だな。良い頭のリフレッシュにもなったし、明後日からまた仕事がんばれそうだ。

ひとつひとつ現実要素を積み重ねて、つまらないけれど堅実な結論を紡ぐのが自分の仕事だ。

【崩スタ考察】嘘か真かゲームの内容を加味して、飲月の乱の筋書きを修正する

次Ver.まで追加情報はないだろうとたかをくくっていたら、まさかのカフカ同行クエストで投入された。

考察を気にいってくれた知人から、急いでクエストやって追加の見解を示せよと言われたので取りかかったが、かなりの曲者クエストだった。

 

なんだ、嘘か真かゲームって……

知人と自分でうまく刃、丹恒関連の2つの質問の「真」と思われる回答を手に入れることができたので、それを使って「飲月の乱」の考察をブラッシュアップしたいと思う。

 

9/5追記:
Ver.1.3がリリースされ、飲月・丹恒の実装に伴い「飲月の乱」と雲上の五騎士周りについて情報が増えた。最新の情報を踏まえたものは下記でまとめた。

 

h-ichii.hatenablog.com

 

h-ichii.hatenablog.com

 

 

 

目次

 

 

嘘か真かゲームで分かったこと

 

「刃と丹恒はどんな関係なの?」

それに対するカフカの回答で「真」と思われるものは以下のとおり。

彼らは昔、 とても仲のいい友人いいえ、 悪友だったらしいわ。 刃は多くのことを忘れてしまい、それらのこともよく覚えていないのよ。

彼らは一緒に、とても、とても悪いことをして、恐ろしい結果を招いた。

ただ、それは私が断片を組み立てて得た情報よ。 刃は具体的なことを教えてくれないから。

 

 

「刃は以前、 どんな人だったの?」

それに対するカフカの返答で「真」と思われるものは以下のとおり。

知らないわ。刃は何も教えてくれないし、彼自身も知らないって言っていた。
目覚めた時に、彼は何も覚えていなかったらしいの。
その後、ある女性が彼を見つけ、剣術を教え、そして殺した──耐えられなくなるまで、何度も何度もね。
私とサムはエリオの指示に従って、彼を見つけ、連れ帰った。
エリオによれば、彼の剣術と不死の身体には重要な用途があるらしいの。私が知っているのはそれだけよ。

 

既出の情報が大半だが、3点ほど着目すべきものがある

1.刃は目覚めた時、何も覚えていなかった
2.その後、ある女性(鏡流)が刃を見つけて剣術を教えた
3.刃と丹楓はとても悪いことをして恐ろしい結果を招いたというが、それはあくまでも刃が言う、断片的な言葉からカフカが組み立てた解釈である

 

 

刃は目覚めた時、何も覚えていなかった

ここから考えられることは、刃は短命種→長命種への転生→魔陰発症という過程を経たわけでなく、長命種への転生と同時に魔陰発症……もしくは、魔陰の兆候が同時にあったということかと思う。

 

 

鏡流は記憶のない状態の刃に苛烈な稽古を行った

今回明らかになった情報で最も衝撃的なのは、これである。

刃は自分が何者かもわからず、鏡流が何者か知らない状態で、それに付き合わされたのだ。

だとすると鏡流の人物像がこれまでよりも少し具体的に形作られるし、彼女がそれをした背景のようなものも想像しやすくなる。

また、「飲月の乱」の一連の事柄で、時系列が少し整理される部分がある。

 

 

刃と丹楓で「やらかした」はあくまでも刃の主観

カフカの言う、「彼らは一緒に、とても、とても悪いことをして、恐ろしい結果を招いた」と腕甲の逸話「一意孤行の末、愛する者を化け物にし、すべての人を果てしない後悔の深淵に突き落としたのも、自分と彼だ」は同じことを指しており、飲月の乱についての刃の認識だろうかと思う。

しかし、これはあくまでも刃の主観であり、事実とは異なる可能性があるということだ。

 

 

刃が不老不死になった具体的手法について

情報が少なすぎるので、ここについてあれこれ考えるのはナンセンスだろうし、その本質にはあまり重要でない事柄なので今まで掘り下げてこなかったが、少し見えてきたように思う。

持明の龍尊が建木の封印に関わっているので、その流れで建木由来かと思ったが、丹楓由来のものなような気がしてきた。

丹枢が星ちゃんにくれた、短命種を「忌み物」に変化させるという不死の仙方。

それに、凡人には手の届かない強者になれるとかいう、薬王秘伝が処方箋を持っている「龍蟠蛟躍」という怪しげな丹薬。

丹枢曰く、その薬理は龍の血族の力を汲み取り、それを自分に取り込むことで強くなれるといったものらしい。そして同時に本当の「持明随」を使って検証するわけにもいかないとも言っていた。

このあたりが関連しているのではないだろうか。

ちなみに、長命種の仙舟人は肉体が滅びない不老であるが、書物などから戦死の描写が見られるので不死ではないし、刃が持っているような自己修復能力は持っていない。

刃の天賦名は「倏忽の恩賜」なので豊穣も関わっているはずである。

刃は豊穣関連の何か……短命種を忌みものに変えるという薬王秘伝の丹薬と、龍の血族の力を秘めた「持明髄」ダブルパワーで今の自己治癒能力付の不老不死にクラスチェンジしたのではないだろうか。

不朽の龍と豊穣の恩恵を一身に受けたのかもしれない。だとすれば、相応の「代価」……魔陰がセットでもおかしくない。

「持明髄」は髄だ。

脳髄とか脊髄とかいろいろあるが、丹楓は自分の何かの細胞を直に刃に摂取させたのかもしれない。

 

 

合意の上の行為ではないか?

恐らく刃と丹楓は結果が完全には見通せないまま、一か八かそれを行ったのではないだろうか。

だとすれば、刃が「意図せず不死になった」のに、「丹楓と自分の罪だ」という一見相反するような認識を持っているのも矛盾しない。

忌みものとなって前後不覚になった刃が暴れたのなら、鏡流が剣でやったようには丹楓はできなかっただろうし、水と雷で応戦したのだとすれば、騒ぎは自ずと大きくなっただろう。

羅浮では長命を望むことはもちろん、長命に落とすことは法で一番の悪とされている。

丹楓は刃の存在を隠し、鏡流や景元にまで類が及ばないように自分の持明の龍尊という立場を利用して、「飲月の乱」を演出したのではないだろうか。

やはり、飲月の乱そのものの真相は、「仲間を庇う」「衆目を自分に引きつける」「一切の責任を引き受ける」が目的の自演自作であるかと思う。

 

 

刃強化人間計画は誰のため、何のためか

マクロにはもちろん仙舟、羅浮のためだろうが、ミクロには鏡流のため、というのがもっとも自然だろう。

鏡流は「剣首」であるうえ、厳格な軍人という風情なので、戦が劣勢ならばなんとか形勢を逆転したいと考えるだろう。ましてや、もしその最中に狐族の女性が亡くなっていたり、正気を失っていたりしたらその心労は計り知れない。

刃と飲月は苦しむ鏡流を思って、それを2人で行ったのではないだろうか。その結果が逆に鏡流を苦しめることになったとしたら皮肉というか……本当に悲しい話であるが…

 

 

そのとき丹楓は何を思い考えていたのか

丹楓発の情報はまだほとんどない。何せ丹恒だったので。

ただ、持明の龍尊という、人目を集めやすい特別な地位にあった人物であるため、その人となりが垣間見えるような情報がちらほら落ちている。

丹楓は景元ほどではないにせよ、長命の代価について弁えていた節がある。

そもそも持明の龍尊は尊号を襲名するに至る段階では、夢の中で龍祖の記憶を追体験するらしい。それに関連して「無常観」のようなものを所持していたようなのだ。

羅浮で手に入る書『雲吟譜』の『龍王遺恨(『龍牙伝』の段)』は龍尊のことを表しているそうだ。

 

靡靡たる赤龍、鬱蒼たる青松
今や零落して寒風を追う
誰が憐れむべきか

 

靡靡たる赤龍、鬱蒼たる青松
世の栄華は風になびく草の如し
君に再び逢うことは難し

 

靡靡たる赤龍、鬱蒼たる青松
月明かりの中斗酒を欲し
骨を幾重にも埋めん

 

靡靡たる赤龍、鬱蒼たる青松
六百余年の浮世過ぎて
夢の如く皆空なり

いつの時代の龍尊のことか分からないが、どうも種族の違う大事な存在があったか、脱鱗の周期の違いなどによって、その生がすれ違うことに対して悲哀を感じていた様子も垣間見える。

そのような観念が背景にあっても、生と死が激しく交錯する戦場で当事者になれば、冷静でいられないかもしれない。

 

 

鏡流と丹楓は何かありそう、狐族の女性は刃のせいで故人になっていそう

それにしても鏡流があのような残酷なゾンビアタック稽古を記憶のない刃に強いたとなると、「秘密兵器育成」以外の目的や感情がないと説明がつかない、という様相をていしてきた。

 

丹楓亡き後、鏡流と思しき女性が鱗淵境を訪れ、「…丹楓は言った、龍尊のみがここに入れると」と言っている様子が鱗淵境のこだまで確認できる。

「丹楓」、呼びである。

諸葛孔明でなく、諸葛亮と呼んだような印象を受けた。ちょっと違うが。

例えを変えよう。

部長が部下を係長、と役職名で呼ぶよりも姓名で呼ぶ方がもちろん気持ちが近いだろう、普通。

刃が一貫して丹楓を飲月呼びしているのと比較しても、けっこう近しそうである。

しかも龍尊のみが入れる場所、というような持明族の深淵な情報を鏡流に教えているのである。

鏡流と丹楓は何か因縁がありそうな気がする。

 

鏡流と丹楓の間に何かあって、そのうえ何ら根拠のない想像ではあるが、孤族の女性が刃のせいで失われてたりしたら、鏡流の刃への感情はかなり複雑なものになる。刃のせいで2人も大事な存在が奪われたという認識を持ってもおかしくない。八つ当たりのようなものだが、深い悲しみに囚われると人は健全な判断能力を失うものだ。

だとすれば、憎さ余ってゾンビアタック稽古に力が入ってもおかしくない。

 

いや、それでも……それも、あるかもしれないが……

魔陰発症の刃ちゃんに圧倒的な力量差を味わせ、征服したうえで目的(標的)を根気よくすり込み、彼の正気を保たせようとした愛の鞭だと信じたい。

やはり「人は5人代価は3つ」の言葉は鏡流発祥ではないだろうか。

 

 

「飲月の乱」の真相、カフカ同行クエ後の最新の考察は…

 

羅浮陥落寸前など、かなり切迫した状況で丹楓が自身の龍の血族の力を刃に与えることで、刃の強化人間化を図る。強化人間にはなれたが、同時に魔陰を発症し刃は記憶を失い、不死化してしまう。

長命を望むこと、長命に落とすことは仙舟では重罪。

丹楓はひとりで責任を負うべく、「飲月の乱」を演出した。

強化人間化後、「忌みもの」となり分別を無くしてしまった刃ちゃんに目的を刷り込みつつ、痛みによってしつけるために、鏡流が「人は5人。代価は3つ…」と根気よくいい聞かせながら、残酷な稽古を繰り返す。このときの鏡流は刃の正気をなんとか保たせたいと、ぎりぎりのところで必死だった。(鏡流の件は個人的願望)

秘密兵器として仕上がった刃のおかげで羅浮は窮地を脱したが、失ったものは大きかった。

ひとり、何もできず、何もさせてもらえなかった景元は、この件で戦はしないに越したことがないと痛感する。旧友たちの面影を追いつつ後進を育て、戦わずして羅浮の安寧を守ることに腐心している。

 

 

今のところ、明らかになっている情報に各関係者の言動や心情を合わせたとき、整合性のとれる筋書きはこの辺りかと思う。

 

 

余談であるが、なるべく事実に基づいて客観的に考えているが、所詮人のやることである。やはり物の見方の癖は排除できない。

自分はこの4人の中に推しがいない。

ただ、この4人の中に入ったら景元のポジションになってしまいそうなパーソナリティを有している。もちろん、あんなに有能ではないが。

そのせいなのか、それとも、「世の中に本当に悪い人なんてそうそういないはず」という中年にもなって愚かで甘美な思想にたぶらかされているせいか、刃、飲月、鏡流の3人とも皆なんとか良い風に落ち着いて欲しい……みたいな願望があるように思う。なので今のところ立場が悪そうな鏡流には、それに反論できる材料を探してしまいがちだ。

まあ、メタ的視点では3人ともかなり売れそうなので、瑕疵をつけて商品価値を下げるようなことはしないのではないかと思う。

景元にはただ同情に似たような思いがある。師や友人がもんどり打って悪い方へ転がり落ちて行くというのに、見ているしかできないとなると何とも辛いものだ。

 

対人関係療法という考え方があるが……ものすごく乱暴なぐらい簡単にいうと、人と人の関係においては、推測や思い込みをやめて率直に、冷静に相手に尋ねて、それをベースに行動することが自分にとっても相手にとっても良い結果を招くという考え方だ。

違いに気遣う様は慎ましく美しいものだが、時に取り返しのつかないすれ違いや破綻を招くことがある。やはりどんな種類でも独りよがりはいけない。

違いにおもんぱかりすぎて悲しい結末になるよりも、思いは表明し、ときには拳を交わしてでも言い合ったほうがいい。

つまり…自分はセーバル推しである。