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【崩スタ考察】鏡流はやっぱり「飲月」の彼女かもしれない件

丹楓と鏡流は何かありそう、と書いたら各方面から怒られた。

本当に推していいのか、真剣に考えてくれ。福沢諭吉が人質に取られているのだ──

と、血走った目で詰め寄られたので、一生懸命考えた。

 

鏡流と丹楓は2人とも実装前ということもあって情報がほとんどない。

ほとんどないのだが──Ver.1.2では爆弾情報が投下されている。

少ない情報で紡いだ結論なので、想像の範疇を超えていないが……やっぱり鏡流と「飲月」は特別な間柄だったかもしれないと思わせる節がある。

ちなみにここで言う「飲月君」は丹楓のことではない。

以下、少し詳しく書いていく。

 

 

 

 

鏡流は次の龍尊である白露と縁がありそうだった

鱗淵境のこだまから以下のようなやりとりが確認できている。

老けた声
「誰だ!?」

 

女の声
「…丹楓は言った、龍尊のみがここに入れると」

 

老けた声
「あの裏切り者はとっくに死んだ。貴様は何者だ?龍尊様に何をしようとしている!」

 

女の声
「何をする?」

 

女の声
「あの娘が今…どう過ごしているか見たいだけ…ただ、あの娘に会いたいだけだッ!」

 

老けた声の主が「あの裏切り者はとっくに死んだ」と丹楓のことを言っているので、これは飲月の乱後のできごとである。

なので、ここで老けた声の主が指している「龍尊様」とは白露のことだろう。

そして女の声の主は、「丹楓」と飲月のことを名を呼んでいること、そして明らかに声音が鏡流のものなので鏡流かと思う。

 

つまり、この短いやりとりでは、鏡流が白露について「あの娘に会いたい」と言っていることが見える。

しかも、問題は──ただ気軽に「会いたい」などというものでなく、取り乱した様子でひどく恋しそうに言っているように見えることである。

鏡流の言いぶりはまるで恋人か家族に対するもののようなのだ。

 

 

鏡流は飲月を尊号でなく、丹楓と名で呼ぶ

また、先にも挙げたが、このくだりは鏡流が丹楓のことを名で呼ぶということも明らかにしている。尊号を持つ対象をわざわざ名で呼ぶのは、当然、それなりに意味があることかと思う。

私たちは普通、親しさが増すにつれ役職名から姓へ、そして名や愛称へと呼び方を変えるものだ。

なので、前回は、鏡流は丹楓のことをわざわざ名で呼ぶのだから近しい間柄なのでは? と考えたが、逆のパターンも考えられることに気づいた。

「飲月」という呼称の方が重要で、丹楓と区別したい場合も丹楓と呼ぶだろう。

 

そもそも、「飲月君」って何だろう

飲月というのは、持明族の龍尊が継承する「尊号」である。

大毫が分かりやすく、以下のように教えてくれる。

持明族には「龍尊」っていう代々受け継がれてきた称号がある。要するに一族の長みたいなものだ。ただ、その称号は龍相を持ち、龍心を伝承する者しか受け継ぐことができない。

 

白露は龍尊だが、「飲月」の尊号を継承していない。

白露のキャラストによると、歴代の龍尊たちは『重淵の珠』と『龍化妙法』を継承した後、夢の中で龍祖の往事を追体験するということである。

しかし、白露は「龍化妙法」が完全に施されておらず、夢を見ず、龍尊として不完全な存在である。龍師たちはなにか思惑があってそのようにしたようだが…。

とにかく、白露は不完全であるため、龍尊ではあるが未だ「飲月」の尊号を継承していない状態である。

 

「飲月君」は龍祖の記憶や体験を受け継いでいる

龍祖が不朽の龍のことを指すのか、その末裔である最初の龍尊のことを示すのか定かでないが……何らかの記憶や体験を受け継ぎ、「追体験する」ということなので、まるで自分のもののようにしてそれを保持しているようだ。

まあ要は──歴代の「飲月君」はそれぞれ別人であり、前世も違う存在ではあるけれど、その内に同一の要素を保持して受け継いでいる、ということなのだろう。

さらに重要なのは、歴代の飲月君は皆容姿が似ている、ということである。現在の龍尊である白露を除いて。

 

 

鏡流はいつかの龍尊「飲月君」と特別な間柄だったかもよ?

歴代の「飲月君」は別人であるものの、同じ記憶や体験を受け継いでいる。

そして、鏡流にとってその「飲月」が特別な存在なのだとしたら、丹楓と飲月を区別するように呼び、不完全ながら飲月の要素を持つ白露のことをまるで恋人のように言うのは、つじつまが合う。

 

もしかして鏡流は、最初に建木を鱗淵境で封印した龍尊「飲月君」と特別な間柄だったのでは、と最初考えた。

建木を鱗淵境で封印した飲月君には以下のような逸話が確認されている。

(老けた声)
「鱗淵境で建木を封じる?裏切り者め!なんたる不敬じゃ!」

「血迷うたか!それで仙舟人の信頼を買えるとでも?同族でない限り、心を通わせることなど永遠にできん!」

 

(龍尊の声)
「長老のおっしゃることは理解した。だが吾は意を決した。変えるつもりはない」

 

(老けた声)
「なっ……ふん、いいじゃろう。ならば龍師たちに告げ、お主の龍尊の名号と力を奪い取るまで!」

 

また、景元はそのことを以下のように言っている。

 

「持明族の聖地で建木を封印したことについて、羅浮は彼らに大きな借りをつくった」

 

これ、今自分が確認できている範囲の情報だと、なぜこんな大それたことをしたのかはっきり分からない。

 

龍師とおぼしき人物が、

「なっ……ふん、いいじゃろう。ならば龍師たちに告げ、お主の龍尊の名号と力を奪い取るまで!」

と言っており、話はここで途切れている。

この飲月君は地位を失ったばかりか、もしかしたら丹楓のように強制脱鱗の刑にあったかもしれない。

自身の幸福を人生の目的とするなら、全く以てリスクヘッジがなっていない言動である。

そうまでして得たいものは何だったのだろうか。

 

持明族は内部でかなり権力抗争、族内政治駆け引きみたいのがありそうなので、その辺りが関係しているのかもしれないし、仙舟人と持明族の政治的な理由が大きいのかもしれない。

地位があり、影響力が大きい存在が大それた決断をするときは、往々にしてそういったことが影響を及ぼすもので、私は公の前では滅される。

 

だけど、もしかすると……

「大切な人とその種族を守りたいから」

みたいな、超個人的な思いを端緒にしたスケールの大きい愛が理由かもしれない。

そんなエモーショナルな展開もいいと思う。

 

ただ、ざっと見た感じ、はじめて建木を鱗淵境で封印したのは現在から約5,000年前か、もうちょっと前のことかと思う。

長命種がどのくらい魔陰に落ちずに生きられるのかはっきり分からないが、さすがに5,000年はないのでは…?と思ったが、ある冒険クエストでは長命種の女性と持明族の男性の恋路が取り上げられていた。

長命種の女性がひとつの生を過ごしている間に相手の男性は4回も脱鱗している。

持明族は600年ごとくらいに転生するようなので……脱鱗周期が平均的と仮定しても2400年か。

いや、やはり5,000年は厳しそうだ。違う飲月君か。

 

今のところ、「飲月君」は鱗淵境で建木を封印することを決めた飲月、丹楓、白露(候補)の3人しか自分は確認できていない。

どなたかご存じだったら教えてください。

しかし、鏡流が丹楓でない飲月と特別な間柄だったのだとしたら、白露に対する態度も説明がつき、今のところ整合性は取れている。

 

 

まとめ

龍尊の尊号である「飲月君」は、それぞれ別人でも同一のものを内包した持明族のなかでもイレギュラーな存在である。

鏡流に白露を恋しがるような発言が見られたのは、その中に「飲月」を見ているからかもしれない。だとすれば、鏡流は丹楓ではないいつかの飲月君と特別な関係であった可能性も考えられる。

全体的に月モチーフが多い鏡流だが、彼女の右腕にぽつんとある睡蓮もそれを思わせるように見える。

 

 

この仮定を前提にして「飲月の乱」を再考すると、ちょっとややこしいことになるな……というのが率直な印象である。

刃が「龍蟠蛟躍」か丹楓の「髄」を直飲みして強化人間化して、その後その反動で急速に老化し、それを抑えるために薬王秘伝の短命種を忌み者に変える丹薬かそれに類するものを飲んで今の状態になったのはほぼ確だと思う。

そこに、鏡流は飲月(丹楓のなかの飲月要素)に特別な感情があったかもしれないという前提を加えたら、かなり面倒な感情のすれ違いが起きている可能性がある。

鏡流は飲月は自分より刃を選んだ、と思ってもおかしくないし、

刃はなんでそんな余計なことしたんだ、丹楓のせいで鏡流は魔陰に落ちた! と思ってもおかしくない。

丹楓の真意は分からんが……そもそも、豊穣関連の何かを刃に追加投入したのが丹楓かどうかも微妙だが──最悪、龍尊の立場とか族内政治に嫌気がさして厭世的になってやったみたいなパターンも、今ある情報だとなくはないと思う。

 

丹恒が「争いに…意味はない」というのが、けっこう引っかかる。

丹恒の言葉は全体的に無常観が満ちていて、達観したようなところが見られる。

でも「今更後悔しても遅い」とも言うんだよな。

本当に解脱したわけでなく、葛藤のなかで世は無常、人の生など儚く虚しいものだと──だから、どうしようもなかったのだと自分に言い聞かせているだけかもしれない。

 

これ、この3人は感情的に深刻にすれ違っていて、本当に泥沼状態というのも有り得る気がしてきた。しかし、そんな救いのない悲しい話は残念だな。

 

…結果的に盆休みは崩壊スターレイルに捧げることになった。

それにしても心ゆくまで自由に考えていいっていうのは、究極の娯楽だな。良い頭のリフレッシュにもなったし、明後日からまた仕事がんばれそうだ。

ひとつひとつ現実要素を積み重ねて、つまらないけれど堅実な結論を紡ぐのが自分の仕事だ。