【崩壊スターレイル1.3後考察】白露は白珠をもとに飲月・丹楓が生み出したっぽい
前回、さらっと「白珠が脱鱗して白露になったとして」と書いたら、そこもっと詳しく! と言われた。
前回書いたのはこれ↓
誰もが白珠=白露と思っただろうと思って当然のように書いたけど、確かによく考えたらけっこう論理は飛躍していた。
なので改めて整理して考えるためと、知人さんに奉納するために詳しく書いた。
せっかく整理したのでネットにも置いておく。
ブログが見やすいしな。
今回は仕事中にサボって(※書いている人はフリーランスです)作業したので画像も適当だがのせた。
あと、刃に関して新しいことに気づいたので最後にこっそり載せておく。
ネタバレ注意というか、深遠なネタバレ以外の内容がない。
Ver.1.3の開拓クエスト、丹恒・飲月の同行クエストをやっていない人、丹恒・飲月のガチャを性能以外の理由で絶賛回し中の人はいったんお戻りいただいた方がいい。
- 頑固で冷たい飲月君は、繊細でやさしい天才だった
- 白珠の死と刃の言葉が丹楓の背を押してしまった
- 白露は丹楓自ら指名した後継者
- 丹楓は争いに使う破壊の力は自分に封印して、命を守る力だけを継承させた龍尊を生み出したかったのでは?
- まとめ
- オマケ 刃に関して気づいたこと
頑固で冷たい飲月君は、繊細でやさしい天才だった
自己流アレンジを加えた龍化妙法で厄龍を造り出し、鱗淵境の大部分を壊滅させ、あわや建木の封印まで……という大惨事を引き起こし、一族の期待を裏切って大罪人に堕ちた飲月君は持明族の皆さんにはすこぶる評判が悪い。
(いずれも丹恒・飲月同行クエより)
冷たく孤独。
頑固。
確かに丹恒・飲月のキャラクターストーリーでは
雲に懸かっている自分にとって、軍陣は蟻のように小さく、雲車と星槎は火に向かって飛ぶ虫のように見える。
これが凡人の命…(中略)一抹の驕りが湧き上がり、彼に冷たい殺意を抱かせる。
とあり、自分以外の存在を見下していたことがあったことがうかがえる。
しかし──
彼と一緒に戦った仲間と同じように温かな同胞のために、もっと生きられたかもしれないのに、もう二度とは故郷に戻れなくなった凡人のために痛んだ。
(丹恒・飲月キャラクターストーリー2より)
と、あるように、鏡流、白珠、刃、景元ら雲上の五騎士との交流を経て少しずつ別種の気持ちが生まれていったようだ。
ちなみに少し込み入ったことを書くと、人を見下すような冷徹で奢った部分は丹楓そのものの人格というより、「飲月」の部分が大きいようだ。飲月は羅浮持明族の龍尊の尊号で、「飲月君」を継承する者はその記憶も継承している部分があるようである。
詳しくは
過去記事:そもそも飲月君って何だろう
また、持明族の権力者には「選民思考」にたぶらかされている者も少なからずいるようで、その長たる龍尊はそういう視点で教育を施されているものと思われる。(資料があるが、どうでもいいところなので割愛する)
飲月君丹楓の冷たくおごったところは、彼本来の特性というよりは飲月君に代々受け継がれたものと教育によって培われた部分と考えて良いかと思う。
本来の丹楓は傷ついた人を癒したり、仲間を守りたいやさしい性質が強そうだ。
どれも現在の丹恒に目立つ特性である。
ついには一兵士の傷まで癒していたようす。
不幸なのは、恐らくそれを丹楓自身も気づいていなさそうだったこと。
景元は丹楓のそのやさしくて繊細な気質に気づいていた節があるし、恐らく他の3人も気づいていたのではないだろうかと思う。
心理学では人と人の関係は相互作用であると考える。つまり、今ある関係の状態は互いに作り上げた結果ということだ。
白珠が飲月や鏡流を救いたいと命を投げ出したのなら、飲月や鏡流にも彼女をそうさせるだけの何かがあったということ。
白珠の死と刃の言葉が丹楓の背を押してしまった
持明族は輪廻できても繁殖はできないため、人口は微減し続けるしかないという問題を抱えていたようだ。
持明族が「不朽」「永遠の命」に執着しているのはこれが主な理由かと思われる。
長命種の仙舟人と正反対の悩みである。
龍尊たる飲月・丹楓もこの問題には取り組んでいたようで、
宮殿跡の奥深くを訪れ、亡き友の残した血を埋葬したり、
長らく誕生していなかった新生を創造したりした(丹恒・飲月キャラクターストーリーより)
さらっと「新生」を創造していらっしゃった。
本当かよ!
しかし、ここ、ずいぶん日本語が不自由で意味が分かりにくい。
全文は以下のとおり。
夢で彼は自分が海を割き、宮殿跡の奥深くを訪れ、亡き友の残した血を埋葬したり、
長らく誕生していなかった新生を創造したりした——この2つのことは本来一体で、長らく実践できなかった渇望で、巨龍の心を挫いた最後の要素かもしれない。
「彼」は飲月・丹楓のこと、「亡き友」はたぶん白珠のこと。
キャラクターストーリー3の最後に白珠が亡くなったときのことを回想している部分があるが、白珠は倏忽に星槎で特攻して、とんでもない火力の何かを掲げ、周囲一帯を灰にして自身は千切れた数本の髪と数滴の血だけを残して亡くなっている。その様子は現実のあれにとても似ているが……日本人としてはセンシティブな部分なので表記は避ける。
——この2つのことは本来一体で、長らく実践できなかった渇望で、巨龍の心を挫いた最後の要素かもしれない。
これは……本来は死に行く者がいれば生まれ出づる者があるのが当然なのに、持明族は新たに生まれるいうことがないために、死ばかりを見ることになり、それが丹楓の心を壊した最後の要素になった、という意味かと思う。
戦場で亡くなる一人ひとりの人生やその人の仲間を思って胸を痛ませていたところ、自分の大事な仲間のひとりが死にかけていた自分と鏡流、その他大勢の兵を守るために自分の目の前で特攻をかまし、存在の痕跡をわずかに残してあっけなく消え去ったわけである。
そりゃ、心も壊れる。
さらに不幸というべきなのは、丹楓は特に龍尊の資質に恵まれていたようで、ある龍師に「天の寵児」と形容されている
だから、代々受け継がれている持明の秘法である「龍化妙法」に手を加える発想を持っていたり、その手法と結果についてもイメージができ、なんなら仮説を立てられるところまでいっていたのかもしれない。
力に動機が結びつき、さらに大事な仲間のひとりである刃が悲痛な声でその背を押したわけだ。(刃の言葉の全文はここで書いた)
もし、機会があるのなら…我らも彼女を、そして大勢の人を生かす選択をするだろう。——持明族には自らの救いの道がある。余はそれを試そう」
丹恒・飲月キャラクターストーリーより
ストーリーではこの先が書かれていない。
書かれていないので、丹楓が龍化妙法を誰(何)を対象に使って、厄龍を生み出したかは分からない。
白露は丹楓自ら指名した後継者
少し別の視点から見てみよう。
白露が龍尊になった経緯は今まで不明だったが、丹楓が自ら後継者として指名していたことが分かった。
ちなみに、白露自身もなぜ自分が丹楓に指名されたのかは知らないらしい。
これまでの伝統的な龍尊の継承では、
「龍心」と呼ばれる重器、「龍化妙法」という秘法、「重淵の珠」を継承すると完了するらしい。そしてそれらを継承するには儀式が必要とのこと。
そして、現在の白露の状態は、
・脱鱗してから医術の勉強しかしていない(丹恒・飲月同行クエより)
・封印の修復も海を割ることもできない(同)
・雨風を呼ぶ龍尊の力がない(同)
・龍祖の往事を追体験する夢をみない→龍化妙法が完全に施されていない可能性(白露キャラストより)
・龍心はありそう(白露のキャラストより)
ちなみに、「重淵の珠」は直接言及されているものがないのだが、恐らく、丹恒と飲月・丹恒が戦闘の際に使っている陰陽図柄っぽいこれのことなのかと思う。
いかにも珠だしな。
ということで、白露は「龍心」しか持っていないもよう。
なのになぜ丹楓は白露を後継者に指名したのか?
丹楓は争いに使う破壊の力は自分に封印して、命を守る力だけを継承させた龍尊を生み出したかったのでは?
丹楓が「飲月の乱」を起こすに至ったのは、戦争で散る命とその失われた命を悲しむ人たちに胸を痛めてのことだったかと思う。丹楓自身も当事者であり、そのひとりだった。
それがなんで白珠を龍尊に? となると、少し論理を飛躍させなければならない。
ひとつは、白珠のような自己犠牲精神の持ち主が適格だったことだろうか。
龍尊の資質にはどうも「自己犠牲」が含まれている感じがある。建木を鱗淵境で封印することを独断で決めた龍尊はその後力を取り上げられているので、脱鱗したものと思われる。
丹楓も個人的感情とはいえ、自分がどうなるかは考えなかったか、覚悟のうえの行動かと思う。大分心が疲弊していたので考えられなかっただけかもしれないが…。
もしくは、龍尊は不朽の龍にもっとも近い存在なので、「神」がそれを望んでおり、丹楓は自身の内にある神の意向に従っただけかもしれない。
白露は白珠がもとになっているのではないかと、Ver.1.3ではあちこちで匂わせている。
その尻尾、もともと狐族だったからでは? それか厄龍の名残りでは?
龍尊だけが龍に変化できるが、丹楓、飲月・丹恒に尻尾はない。
なのに白露は尻尾があり、力が暴走して『飲月の乱』の惨事を繰り返さないよう、『尺木の鎖』を龍の尾につけられている。
持明族の一般人にも尾はないし、どう見ても白露は何かイレギュラーな存在だ。
龍化妙法は異なる種族にも使えるんだってさ。
飲月・丹恒同行クエで鱗淵境に訪れた際には、元丹市長が丹恒を丹楓と勘違いして、興奮気味に龍化妙法と自身の研究と、ついでに一部の持明族が持つ歪んだ選民思考について熱っぽく語ってくれる。
彼女曰く、白露は「龍化妙法の要」で、龍化妙法によって龍血に眠る力を呼び起こし、他種族の血脈に埋め込めば、それも広義には「繁栄」であると。
……余談だが、彼女に対しては丹楓は冷たく、氷のようだったらしい。
短命種と狐族、長命種と、種族を越えた友人を持つ丹楓には、持明族を高貴な存在だと思っている女は相いれなかったのだろう。
龍師は白露を恐れている
一挙手一投足を気にするストーキングぶり。
前龍尊の丹楓が盛大なやらかしをしているので、それにビビっているとも見えるが、白露に力がないのは龍師たちも知っている。なのになんで恐れているんだろうか。
前世が厄龍だったからでは? もしくは、丹楓が創造した新しい生命体だからでは?
……と、かなり匂わせてくる。
これだけ匂わせてくるとなると、逆にミスリードを疑いたくなるくらいである。
実際、これが飲月の乱の真相だと刃が不死化した経緯が迷子だしな。
とはいえ、景元もずいぶん白露を気にかけている様子だ。
白露が力のない龍尊で鱗淵境の封印にまつわる仕事ができないのも知っていて、飲月の乱の真相も知っているはずなのでそういう意味で警戒する必要もないはずなのに、単純に気にかけているようなのだ。
最初は丹楓が残した忘れ形見のようなものだからかと思ったが、白珠がもとになっているのならそれもつじつまが合う。
そりゃ、景元が療養中の身をおして単身援軍に駆け付けるわけだ。
鱗淵境で友が失われる悲劇を何度も味わいたくないだろうからな。
景元視点だと、白珠、飲月、刃の3人が鱗淵境で失われたことになる。
まとめ
確証はないが、匂わせが散りばめられまくったことと、これまでの関係者の言動につじつまが合うので、白露は白珠をもとに飲月・丹楓が生み出した新しい生命かもしれない。
かわいい。
すり抜けで白露が来てくれれば嬉しかったが、来たのは現在の雲騎驍衛だった。
それはそれでなかなかエモい。
景元は元もと雲騎驍衛だったことも丹恒・飲月のキャラストで明らかになった。
白珠が特攻した戦では、普段は後方で掃討に徹していたようすの飲月が死の淵を味わっていたくらいだから、最前線の鏡流は相当きつかっただろうなと思う。
景元は近衛だったのなら、もしかしたら鱗淵境にも行けなかったかもしれない。普通の宰相や将軍は激戦地にはいかないからな。景元将軍は行くけど。
普通の近衛は警護対象を置いて単独行動なんてしない。彦卿はするけどな。
何もできないまま白珠の死が知らされ、心身ともにぼろぼろになった飲月と鏡流と刃が帰ってきたのなら、どういう思いだったのだろうと思う。
オマケ 刃に関して気づいたこと
丹楓のことを考えるためにショートアニメ「玄黄」を見直していた。
丹恒が沈んでいる場面で丹楓の頃の記憶がフラッシュバックしているのだが、その中に「あれ?」と思うものがあった。
これ。
白髪の頃の刃──もとい、応星が支離剣に貫かれている。
(崩壊スターレイル ショートアニメ「玄黄」より)
見やすく少し露光調整した。
白髪時代だから、短命種の頃なんだよなあ……
刃は何度も鏡流に殺されているけど、応星も鏡流に殺されたっぽいな、と。
飲月・丹恒のキャラスト3はけっこういろんな読み方ができるから難しいが、恐らく飲月の乱の最中で何か大きな異変が起きる直前まで飲月・丹楓を刃が護衛していたようなので、刃は派兵された鏡流にやられたのかもしれない。
結局残す最大の謎は刃がどういう経緯で今の状態になったかなので、これも踏まえ改めて考えてみたいとは思っている。
9/8追記:
考えた。Ver.1.3の内容を踏まえて「飲月の乱」と雲上の五騎士の人間もようについて再考した
しかし……これが飲月の目の前だったら、すでに心が疲弊しきっていた飲月は壊れてしまうだろうな。仲間が仲間を討つなんて……。しかも自分を庇って、とかだったらヤバいな。
幽囚獄に投獄された後は談笑していたはずの景元にも一言も口を利かなかったようだしな。
どうにも救いがなさそうな話になってきている気がする。
なんだか悲しい話になってきたから、スクショの中から見つけたとっておきの画像上げておく。
はい、これ。
ネットでざわざわしているのを見かけて、微笑ましく思っていたけど丹恒・飲月の衣装、本当に背中開いてんのな。着るの難しすぎないか? それともセーラームーン方式なの?
この衣装はどっから出てきていったい誰の趣味なんだ。
こっち方面のガチ勢考察班の方、いらっしゃったら挙手願います。
茶化してるけど、けっこう気になっている。
鏡流が腕に睡蓮か蓮か分からんが、付けているんだ。
丹楓は蓮モチーフでなく、鶴モチーフだったので丹恒・飲月の衣装の由来が何かによって、鏡流と誰が関係あるのかが変わりそうなのだ。