【崩壊スターレイル】刃の人物像とその人間関係をMBTIで考えてみる
人間模様が複雑で面白い、崩壊スターレイル「雲上の五騎士」の面々のパーソナリティや関係性を心理学的視点から見てみたいと思う。
タイプ論はいろいろあるが、分りやすく、すっかり浸透したと思われるMBTIを使いたいと思う。
以下の前提をご理解のうえ、あくまでも遊びとして楽しめる方だけお遊びに付き合っていただければ幸いである。
すでに景元についてはやってみた。
このページに書いてあることの前提【重要】
書いている人はアカデミックな心理学はかじったが、MBTIの専門ではない。そのため、MBTIの理解に関し、大元であるユングのタイプ論を使っている。しかし、大してユングのタイプ論も勉強していない。
つまり、MBTIとかユングとかなんとか言っているが、種々ある心理学の理論を薄っぺらくたくさん使っている眉唾ものであり、ただの遊びに過ぎない。
それでも面白そうだ、と思う方はどうぞ。
- このページに書いてあることの前提【重要】
- 刃の人物像
- 刃の人格を形成する背景
- 刃(ISFP)-丹楓(INFJ)の関係性と起こっていそうなこと
- 刃(ISFP)-鏡流(ESTJ)の関係性と起こっていそうなこと
- 刃(ISFP)-景元(INTP)の関係性と起こっていそうなこと
- 雲上の五騎士内での刃の立ち位置はこんな感じ
- おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは
刃の人物像
刃に見られる性質
・ものづくりが好き、得意
・努力家
・人を喜ばせたい思いがある
・感傷的
上記の要素を見るに、16類型ならISFP一択である。
一瞬、「ものづくり」のキーワードでISTPを考えたが、刃ちゃんに論理性は一切感じない。柔らかな感性に基づいた、主観しか感じない。
それに、往々にして大それたこと仕出かすときは感情が原動力になる。
ISFPだと鍛冶職人から最強の剣士への転換も説明がつく。
第二機能がSe(外向感覚)なので、基本的に運動の類や手先を使うことに適正が高い。ある研究ではアスリートの大半が主機能か第二機能にSeを持ってるとかなんとか。
刃ちゃんが鏡流の剣術を習得できたのは、自己修復能力を得たために常軌を逸した過酷な稽古ができたせいだけではないと思う。元もと適正が高かったのだ。
刃の人格を形成する背景
・短命種
・留学生
差別を受けたり、疎外感や孤独を感じやすい要素を持っている。
それだけに人の「情」を感じ取りやすく、大事にしがちではないだろうか。
刃ちゃんかっこいいが、イケメン設定あっただろうか?
景元と丹恒はあるが、どうなんだろう。確認できていないので外すことにする。
ISFPは自己評価が低い傾向があるようなので、端からかっこいいと思われていても「世辞とかやめてくれ」と思っていそうである。あと、近くに公式でイケメン設定の景元と丹楓がいるのでかすんでもおかしくないとも思う。
刃(ISFP)-丹楓(INFJ)の関係性と起こっていそうなこと
※丹楓については、情報が少ないので難しいが、「龍尊」として他者視点の情報が少しあること、今世の丹恒と似通った部分があるだろうこと、刃とやらかしてしまったことをすでに考察済みなのでそれらからINFJと考えた。近々、別ページで詳細をUPする。
詳しくは丹楓の項で書くが──
そもそもINFJというタイプは超希少種のカリスマである。
現実では、普通に生きていたらただの一人にも出会わない可能性が高いくらい少ない。
100人の知人がいたとしても、一人か二人いるかもしれないという割合。
若い人だと自己像が自己認識に偏りがちなので、「こうありたい」という思いが反映されがちかと思う。なので自己テストでINFJになる人がけっこういるかもしれないが、その大半はINFPかISTP、ISFPあたりじゃないだろうか。
青年期を終えてINFJが出る人はかなり少なくなるだろうし、40代、50代、60代でINFJの人はもはやマザーテレサといっていいかもしれない。多分、実際にそのような役割をこなしていると思う。Jを持っているかぎり、世で埋もれにくい。
INFJを前にすると誰もが「温かで、底知れぬすごそうな人だ」という印象を持つと思う。善なる存在すぎて眩しい。自己の利益に熱心な人からすると鼻につく。
特にISFP(刃)の場合、一般的にはINFJ(丹楓)に心酔するというようなことが起こりやすいと思う。やることなすこと「すごい」と思いがち。
神秘的な機能であるNi(内向直観)はISFPの補助機能であるが、INFJは主機能としてごく自然に使いこなしているためだと思われる。
だがしかし、感情の方向性が一致すると、この二人は一方通行でなく双方向でとんでもない親しい仲になる可能性があると思う。唯一無二の親友だったり、運命の恋人だったり。
ISFP(刃)とINFJ(丹楓)はもの静かで控えめ、弱い立場の存在を気にかける、苦しんでいる人を癒したい、守りたいと思いがちなど、もともと共通するようなパーソナリティ特性を持っている。
さらに刃と丹楓は、孤独や苦悩を覚えやすい境遇にあるなど、背景に共感が起こりやすい要素を持っている。
一般的にはINFJが他者に理解されることなどなかなかないと思うが、この組み合わせだとそれが起きた可能性が高いかもしれない。
ISFP(刃)は共感性が高いうえ、類似のパーソナリティ特性、共感しやすい要素が積み重なっているとなると……INFJ(丹楓)の困難を自分に重ね、なんとか癒したい。役に立ちたいと思ったかもしれない。そして、INFJ(丹楓)側はまさにそれを何より欲している。
ISFP(刃)は控えめでふつう自分の感情をあまり公けにすることはないが、親密な関係では驚くほど情熱的だという。(ちなみに情熱は、恋愛だけの意味ではない。友愛も含む)
ISTP(刃)がINFJ(丹楓)にそれをした場合、このケースはころっとINFJ(丹楓)が落ちてしまいそうな感じがある。
なので、本当によく出来ているな、と思った。
もし「飲月の乱」が自分が考えているとおり、丹楓が秘法を使って刃を不死にしてしまった、というようなことであればこの組み合わせだと、さもありなんといったところである。
これ──これさ……
やはり、他の人物間よりも一段うえの濃さかもしれない。だからあの大事件になったといえばそれまでだが。
全方向への配慮として付け加えておくが──
自分は心理学に少々かぶれたせいもあってか、生物学的に同性同士の恋愛がおかしいことだとは少しも思わない。ただ、それに嫌悪を抱くのも自由だと思う。ただし、嫌悪を抱くこととそれを公に表明するのは別問題だ。
良識ある人間は、思うのは自由であっても、それを表明することによって他者の尊厳や権利を損なうのならするべきでないと弁えているはずである。
もしそれでもどうしても他者を攻撃したい思いに駆られるなら、その問題の本質は攻撃している当人の内にあると思う。自分の胸に手を置いて考えてみるべきだ。
というわけで、自分は別にそうでもいいと思う。転生を繰り返す持明族に生殖とか関係なさそうだし、そうなると性別の概念自体変わってくるしな。
実際、そうであってもおかしくないくらい、この二人は関係性が濃い。
まあ見た目男同士の方が今っぽいかもしれないし、商業的にもオイシイのかもしらん。
そう思ってから考えると、やっぱり運営さんも狙っているのでは? と思う節がある。
心理学に関係ないが──刃と丹恒は対の腕甲を片方ずつ持っているだけでなく、対になっている玉佩(帯のうえにまく、腰ひもの飾り止めみたいなやつ)も身に着けていると思う。紐に通しておらず、ベルトに直止めしているようだが。
脱鱗して記憶がなくなってしまっても、縁があった相手を見分けるために玉佩を口のなかに入れておいたり、握っておいたりするのは持明族の文化のようだし、現実だと玉佩はそれなりの身分の人間しか付けないので、刃のものとは思いにくい。
なので玉佩は丹楓のものを二つに分けて持っているのだろうか、と思っていた。
もしかして、お互い記憶がなくなっても、別人になってしまっても再会できるように自分のものを相手に持たせたのか……? それともどっちも丹楓が刃に持たせたのか?
どっちにしてもめちゃくちゃ濃いな。仲いいわ。それ以外に結論つけようがない。
刃(ISFP)-鏡流(ESTJ)の関係性と起こっていそうなこと
鏡流はESTPとESTJでかなり迷っている。
特別に剣が上手いということで、外向感覚が主機能のESTPがありそうだが、どうも言動がそれっぽくないように見える。景元とは対照的で彦卿への態度が干渉的というか、Jっぽい育て方だし、そんなに人生楽しんでいるようにも見えない。
いや、まだ鏡流-ESTJと仮定したまま進める。
その場合、刃(ISFP)は熱血指導者(ESTJ)に指導される生徒になりやすい。
……そのままである。そのまますぎる。
だとすると、刃が彦卿と対した際に言った「あの女に教わったのか。ならば貴様には死んでもらおう!」は過激な親愛の表現だったのかもしれない。
刃(ISTP)と鏡流(ESTJ)は背景やつながりに思いを馳せるよりも、世界をありのままに見て認識するS(感覚)優勢なので、ものの見え方がよく似ている。
景元と丹楓はあきらかにN(直観)タイプで、目の前のものをそのまま見ない。その点で刃と鏡流は違和感なく付き合える。気軽な話題が弾みやすい。ただ、刃からすると鏡流の言いようや考え方は感情的配慮に欠いて、キツく感じるかもしれない。
それでもISTP(刃)とESTJ(鏡流)は責任感が強いという共通項があるので、彼女の立場などを踏まえるとそれを理解したのではないだろうか。
個人的にはここの関係性が一番好きだ。
あれだけ悪態ついておきながら、刃ちゃんが鏡流の剣技をしっかりそのまま使っているのがいいし、二人して別々の場面で間接的に孫弟子(彦卿)を鍛えたのもいいと思う。
彦卿への苦言を通して間接的に景元を気にかけているのもいい。
これ、示し合わせたわけじゃないのにシンクロしたようになっているのがすごく良い。大人の信頼関係が垣間見える。
刃(ISFP)-景元(INTP)の関係性と起こっていそうなこと
すでに景元の項で詳しく書いた。
派手さはないが、けっこういい組み合わせだと思う。
景元(INTP)が口喧嘩できる相手など、そうそういない。
刃の方が短命種ということもあって大分年長者っぽいのだが、案外、刃の方から突っかかるような気がする。
若い頃の景元は今よりも悪意なく人の感情を踏みにじったり、切り捨てるような冷徹な部分が目立ったと思う。
見かねた刃が「おい、お前。その言い方はやめろ」とか「正しさよりも大事なものもあるだろ」などと、年長者の立場を生かして突っ込んだり、叱ったりしていそうな気がする。
刃や丹楓(ともに感情優勢タイプ)との関わりを通じ、景元は人の感情に配慮することを学べたかもしれないと思う。
雲上の五騎士内での刃の立ち位置はこんな感じ
見た目が厳ついし、現在の刃ちゃんは魔陰の影響もあってちょっと狂人っぽいので意外性があるが、雲上の五騎士時代は貴重な「緩衝材」的立ち位置だったかと思う。
目の前のことをありのまま見ておらず、物思いに耽りがちなくせに主張や我の強い景元&丹楓コンビと、現実をそのままストレートに見て判断が早い……時に短気と思えるぐらいの鏡流の間で、「ああ──早くあの剣を仕上げてしまいたい」とか口を継ぐんだままマイペースに思っていたのではないかと思う。
居るだけで意味のある、存在が重要な緩衝材だと思う。
景元とは美的感覚を共有できるのでその種の話題で、鏡流とは「武具」や「剣技」そのものの話題などで話が弾むかと思う。丹楓とは情緒面で共感できる部分が多いので、あまり言葉を交わさなくとも一緒に居るだけで居心地が良いかもしれない。
おまけ 恋愛相手や親友などより親密になる可能性があるのは
刃だけが唯一、景元、丹楓、鏡流のいずれとも特別に親しくなれる要素を持っていると思う。
ただ、性格特性以外の背景なども加味すると、この場合では文句なしで丹楓。
刃と丹楓はかなり濃い。他に適切な例えが思い浮かばなかったのでちょっと表現がアレではあるが……心中や無理心中してもおかしくないぐらいに濃いと思う。
「手製の玉壺を友人に贈ろうとしたが、決心がついたら、その人はもういないことに気付く」の「友人」はやはり飲月(丹楓)だろうかと思う。
景元も喜ぶと思うが、景元は居るしな…
鏡流は友人から手製の美しい壷を貰って喜ぶ感性がないと思う。もっとこう……実用的なものの方が喜ぶと思うし、刃ちゃんはそれを分かっていると思うのである。
……こうして考えてみると、ISFPはとても奥深く面白いパーソナリティ像だと思う。
控えめで優しげなのにクローズドではひどく情熱的、物事や世界をありのまま見、そこからインスピレーションを受けて芸術に昇華するというところが面白いと思う。
現実が見えているのに地に足が着いていない感じが最高である。
生きづらさの代表というと、NP(直観-知覚)が上がっているが、ISFPも同じぐらい今日の世界では生きにくいのではないだろうか。
Nユーザーはその性質上、世界の広がりのような感覚を顕在意識か無意識下で持っているので、目の前のことがどんなにつまらなかろうが、うまくいってなかろうが、未知の可能性を感じやすいと思う。
なので、虚無に落ちないかぎり大丈夫だが、ISFPは良くも悪くも世界のアウトラインをしっかり持っていそうなので、行き詰ると本当に苦しいのではないだろうか。