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【崩壊スターレイル】飲月の乱最新考察。丹楓は友人と一緒に建木を守っただけかもしれない

ここ最近ずっと崩壊スターレイルの「飲月の乱」と雲上の五騎士のことを考えている。

まだ考えてた。

この間にカフカ同行クエ、鏡流のキャラカード、Ver.1.3の予告番組と、新たに情報も追加された。

情報をさらう、拾い上げる、繋ぐ、整合性を検証する……を繰り返すうちにいい感じに煮詰まってきたのでここで一旦ここでまとめ直しておこうと思う。

ネタバレの塊である。

表題のような深淵な情報や考察を求めているにも関わらず「ネタバレ勘弁」などという奇特な方はいないと思うが、一応書いておく。

 

短命種だった刃が変化した経緯

短命種だった刃が自己修復能力を持つ不死となったのは──

「龍蟠蛟躍」か丹楓の「髄」を直飲みして強化人間化して、その後その反動で急速に老化し、それを抑えるために薬王秘伝の短命種を忌み者に変える丹薬か、それに類する豊穣関連のものを飲んだからだと思われる。

詳しくはここで書いた。

h-ichii.hatenablog.com

とか思って、最終予想にしておこうと思っていたら、Ver.1.3の予告番組でさらっと丹恒が重大なことを喋ってくれた。

 

「仙舟の持明族は長……龍尊だけが龍へと変化できる。そして歴代の龍尊はその力を次の龍尊へと継承しなければならない。丹楓はある理由で持明の秘法を勝手に使用し、大きな災厄を引き起こした。それ故に持明族は丹楓を憎んでいるんだ」

 

……まさか「龍化妙法」を刃に使ったのか?

「髄」の直接摂取より強烈そうである、それは。

というか、龍化妙法って自分以外にも使えるんだろうか。

まあ、でもその線が濃そうな気がする。

 

ある持明族の卵の記憶がそれを裏打ちしているように見える。

雷鳴のような声が忌み物の口から龍淵境洞天全体に引き渡る。
千本もの剣がぶつかりあう音にも劣らず、強い振動が空気を介して全身の骨まで震わせる。
忌み物がずしんと地面に落ちた。
必死に恐怖の気持ちを押さえつけないと、まともに観察することすら叶わない。
龍に似た頭部に、長い鬢と獣毛が揺れている。
水銀のような瞳をじっと見つめると、そこに僅かな恐怖が潜んでいることに気づく。
逃げ出したいが、逃げ場がない。空気が急激に冷えていく。
誰かの残像が揺らめき、空中に残像を残す。
一人の女性が厄龍の頭に飛び乗った。彼女は一筋の冷たい光を握りしめ、振り下ろす。
その瞬間、彼女の目を覆う黒い布が解け、顔が見えた。
彼女の口元が微かに動く、「すまない」と言っているのか?
聞き間違いではない、それはあなたに対する謝罪でもあった。
何故なら、次の瞬間、鋭い氷の波が月下美人のように空中で咲き誇り、あなた含め、
周囲の一切合切を凍結した。

 

以前確認したときは、「龍に似た頭部に、長い鬢と獣毛」とあるので当然のように丹楓の暴走した姿かと思い、さらっと読み飛ばした。

今改めて見てみると、これが短命種からクラスチェンジした直後の刃の姿かなとも思う。強化人間どころか、龍化だったのかもしれない。

そして──やはり、鏡流が制圧したようだ。

 

刃が短命種からクラスチェンジした際の背景

豊穣の指令「倏忽」が羅浮に攻め入ったことがあったのではないだろうか。

飲月の乱の同時期に。

 

鱗淵境にある持明族の卵の記憶には、なんてことないものも多いが、ところどころに重要そうな記憶を持つ卵が混ざっている。

その中には、こんなものがある。

彼は鱗淵境の中で「建木」を守る衛兵の一人だった。数百年間、古の木は沈黙のままで、深い眠りにでもついているようだった。彼と仲間たちの日々は穏やかで退屈なものだった。
しかし、あの日、建木が蘇ってくるなど誰が予想できた…
彼と戦友は巨大な波にさらわれた…彼らは無事か?と、
卵が焦りながら質問してきた。
(以下略)

 

あなたは珠守り人の一員、命令を受けて鱗淵境にある持明の卵を守っていた。
トロールの時はいつも、ゆりかご同然の持明の卵のために、丁寧に水垢と藤壺を掃除していた。
その母親のような愛は、チーム全員に認められ、雲吟も武芸も精通していないけれど、この栄誉ある仕事を拝命できた。
しかしこの子のできることはここまでだった。全身に枝葉が生えた怪物が鱗淵境に乗り込んできて、あなたは不器用にも槍を振って戦った。割れた卵を見て涙が止まらず溢れさせていた、そして同じように血も身体から溢れていた。

時系列は不明だが、羅浮は鱗淵境に建木を封印しているせいで豊穣の勢力に攻め入られ、防衛戦を経験しているようだ。

 

そして、その中にはかなり危機的な戦もあるよう。

ストーリー中に亭雲が以下のように言っていた。

数百年前、とある「豊穣」の使令が「建木」を奪うために、軍を率いて羅浮に攻め入ったことがありました。

その戦争では半数の洞天が崩れ、ほとんどの雲騎軍が殺されてしまった……

 鱗淵境の水に沈んでいた持明族の龍宮が露わになったとき、それを前にして景元が「倏忽の乱が起きていた時、私は幸運にもこの奇景を自分の目で見ることができた」と言っていた。

「倏忽」は豊穣の指令の名で、飲月の乱より以前に仙舟玉殿を包囲していたことがあり、その撃退には雲上の五騎士が活躍したらしい。

報復の意味合いもあって、羅浮に攻め入ってきたと考えても自然かと思う。

ちなみに「数百年前」は飲月の乱の時期に一致する。

 

そのように仮定した場合、この防衛戦は「半数の洞天が崩れ、ほとんどの雲騎軍が殺されてしまった……」とあるので、かなりの苦戦を強いられていたことがうかがえる。

目的が「建木」を奪うためだったのだから、建木まで敵勢力が肉薄したと考えるのは自然だと思う。

もしかして、そこに刃と丹楓が居合わせたのではないだろうか。

鱗淵境には短命種は入れない。けれど、丹楓は応星(刃)を招き入れていた。

 

劣勢からの苦肉の策

かなり厳しい状況で、敵勢力と対峙することになったのではないだろうか。

鱗淵境が陥落間近、このままでは建木が奪われかねない──となったらなりふり構わない手段を選びたくなってもおかしくないし、短命種の刃は負傷すれば命の危機に直結するだろう。

 

Ver.1.3予告番組の前までは以下のどれか……まあ、①が妥当かな、などと考えていた。

 

①2人で合意のうえ、意図的に刃の強化人間化を図る

②刃が命に関わるような負傷をし、丹楓がそれを助けるために独断で

③丹楓が負傷し、偶発的に(丹楓の飛び散った血などが刃の口に入る、とか)

 

しかし、刃龍化だったら話が変わって来るように思う。

 

そもそもなぜ龍化しなければならなかったのか。

龍化できることが龍尊になり、飲月の尊号を継承する条件だと言われているだけで、龍化そのもののメリットが不明だ。

考えられる龍化のメリットを挙げてみよう。

 

①戦力増強

丹楓以外が龍化しても制御ができる確信があれば、確実に戦力増強となるだろうが、そんなわけがない。持明族ですら、龍相と龍心を持つ選ばれた存在だけが複雑な儀式と試練を経て受け継げる特別な力(丹恒談)らしいので、どうしたって負け濃厚の一か八かみたいな賭けになる。戦力増強だけが目的ならリスキー過ぎて普通は選ばない手段だろう。

 

②不死化の可能性

龍化妙法自体が、不老不死に関連している節がある。

白露のキャラストによれば、歴代の龍尊たちは『重淵の珠』と『龍化妙法』を継承した後、夢の中で龍祖の往事を追体験する。それらの夢は断片的で理解や解釈は難しいが、不老不死に近づく唯一の方法であると龍尊の近衛が書き記している。そして、白露は「龍化妙法」が完全に施されていない可能性が高いとも。

持明族のお偉方でさえ龍化妙法が不老不死を実現する手がかりであると突き止めているので、夢のなかで実際に龍祖の体験や記憶などを見ているだろう龍尊である丹楓は当然分かっているだろう。

 

……あ、こりゃあ丹楓やらかしたな。

さては負傷した刃が死に行こうとしているのを見過ごせず、とんでもない手段に出たな。

刃ちゃん本人のお気持ちも聞かなかった可能性があるな。

それとも、刃ちゃんからも「このままならどうせ死ぬ。死ぬ前にひと暴れしてやる」みたいなお言葉ぐらいあったんだろうか。

 

しかし、刃のキャラストによると、丹楓はもともと「水を操る術」で仲間の傷病を癒すことができたようなのに、いきなり龍化妙法に飛んだのは何故だろうか。

丹楓自身も負傷していたり消耗していたりで、それができなかったのだろうか。それとも、そんな余裕もないくらいの刃が致命傷を負ったのだろうか。謎だ。

 

もちろん、大前提として彼らは軍籍を持っているので、同盟や羅浮のために働くのが当然だろうし、羅浮の龍尊は代々建木を守る使命を帯びている。

今回景元は壊滅の使令を生身のまま撃退できているけれど、いろいろ規格外の列車組の助太刀があったわけだしな。

 

 

倏忽に攻め入られた件は飲月の乱にすげ替えられた?

 

その後「厄龍」になった刃は、敵味方見境なく攻撃しまくって大暴れしたのではなかろうか。

敵を皆殺しにしたのは、貴様だ。
愛する者を葬ったのも、貴様だ。
故郷を滅ぼしかけたのも、貴様だ。

『刃のキャラクターストーリー2』より抜粋

 

鏡流が率いる雲騎軍の援隊が着いたときには、刃と呆然とした丹楓しかいなかったかもしれない。

建木が守られ、敵勢力は退けられたのだとしたら、あとはそのまま化け物になった刃が正体を悟られないまま雲騎軍に討たれれば、ある意味めでたし、めでたしであったはずである。

それを、丹楓が承服できなかったのではないだろうか。

鏡流(と、たぶん景元も)に「厄龍」が刃であることやその経緯を話し、自分が忌み物を率い反乱を起こしたことにする、だから刃のこと、後のことを頼むとか言い出したんじゃないかと思う。

これは羅浮にとっても都合の良いことだったはずだ。

豊穣の勢力に建木まで肉薄された、というのは大変な不名誉だったはずである。外敵による襲撃でなく、内乱だったことにした方が大分体面はいい。

ただ、彼らの関係性を見るに、厳格な軍人っぽい鏡流も、大局観を持ち、何が利であるか熟知していそうな景元もさすがに反対しただろうかと思う。

景元が飲月の乱のことを「あんなバカげたこと」と言っており、「昔のことを語ると…濁った水をかき混ぜるかのように不快感が蘇ってくるよ」とも言っている。

丹楓は鏡流と景元の合意を得ることのないまま行動に出たのではないだろうか。

 

背景を知る由もなく、なぜ主がこんな愚かな反乱を起こしたのかと困惑しながら道連れになった龍尊の近衛もいるし…龍尊を誇りに思っていたのに憤慨のあまり、曲作りをやめてしまった持明族もいるし……そもそも鱗淵境でそんなことしたら転生待ちの卵もずいぶん割れてしまっただろうし、持明の皆さんには同情を禁じ得ない。

それは丹楓は同族に恨まれるだろう。

 

 

まとめ

飲月の乱の真相は、豊穣の使令を撃退した防衛戦かもしれない。「厄龍」になって制御不能な戦力として大活躍した刃を庇うために、丹楓は自分が反乱を企てて大暴れしたことにしたのかも。

 

しかし、刃は豊穣関連の何かも摂取しているかと思うが、いつ何を誰によって追加投入されたんだろうか。

鏡流だろうか。そこも謎だ。

まあいいや、1.3を楽しみに待とう。

 

心理学の視点から刃、丹楓、鏡流、景元それぞれのパーソナリティと関係性について書いて欲しい、とリクエストもらっているのでそのあたりもまとめたものを上げてみたいと思う。

1.3が来る前に上げたい。

別に答え合わせが目的じゃないので、1.3の後でもいいが、考えたことにも鮮度ってあると思うのだ。